Lonely ページ4
*
あなたはどんな時に
最も寂しいと感じますか？
僕は一人でいる時よりも
二人でいる時の方が寂しいと感じます
二人よりも三人、三人より四人はもっと。
僕にとっての寂しさとは、
誰かと一緒に飲んだり出来ないような
真っ黒な水のようなものなんです
だから僕の中にだけ閉じ込めておきます
僕は身を隠し、隠れて、また隠れ…
寂しくて、寂しくて、ずっと寂しいまま…
"私を放っておいて"
この言葉は、
僕を理解して欲しいという意味の
僕だけが解る言語です
僕の皮膚には棘があって、
少し擦れ違っただけでも
あなたに傷を負わしてしまうでしょう
だから僕を放っておいて下さい
そんな僕を解って下さいね
自分勝手で我儘でごめんなさい
それでもこれが僕という人間だから
一緒に居たいのならば覚悟が必要ですよ
――――――――――――――――――――――――――――――
Lonelyを作る直前に作っていた曲の歌詞だ。
この歌詞を数十回読み返しながら、
あんな自分勝手な人間を愛した人は
どれだけ疲れるだろうか、と考えた。
(Lonelyで女性の話者は上の歌詞の者のように利己的な性格をしている)
そして、その二人の会話を分けた曲を書いた。
その曲がLonelyだ。
一緒にいても、お互いに
より寂しさを与える2つの存在。
独りで耐えるのに慣れていると言い
悲しみを分かち合うのは負担だと言う女。
そんな相手の寂しさを分かり合えず
イライラしてしまい
本人までも寂しくなってしまった男。
僕の世界での寂しさとは、
"肯定的な感情"と"否定的な感情"という
二つの感情の集合の中で、
どちらにも属さない。
もしくは、どちらにも含まれる感情だ。
寂しさとは、その言葉通り、寂しさである。
どの方向にも使える変化自在な感情。
皆が経験しており、
色味を自ら決めなくてはならない感情である。
Lonelyは僕が書いた曲だが、
この曲の2人の主人公が
その後どうなるのかは想像がつかない。
だが、生き方は違っても
愛し方は同じであることを願っている。
彼らの物語を書き下ろした僕も、
それを聴いて下さったあなたも、
愛する人の生き方を包み込んであげられる人になれることを願ってやまない。
*
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作者名：Y | 作成日時：2017年11月20日 13時
