ハグしろ ページ2
うっっわ、眠いな。
それより、幻覚と幻聴が聞こえる。なんか髪の白い男の子が………。
期末テストのために徹夜したから当然か………。
確か、三時くらいに体の限界が来て、カップラーメン神速で食って、ベットに倒れこんだ………かな？
ちょっと待ってこの明るさといい昼とか無いよねお母さん今出かけてんだよお父さんも仕事だって言ってたし。
「って他人事じゃないよねえ！」
私が起きると、ゴツンと何かが当たった。っというか、ガツンのほうがぴったりくるほど痛い。
痛みが治ったあと目を開けると、目の前には腰をさする変な髪の毛の男の子がいた。ぱちりと目を開けると、私の方へと歩いてくる。
そして、私の胸倉を締め上げた。
「おい！お前！僕をすぐにここから出せ！全く、家で寝てたら急にこんなところに来て…………。わかったならさっさとしろ！」
「え？え？ちょとっと待って変な髪の毛くん。私これ何もやって無いし………」
そう必死に空いてる手をブンブンやって説明すると、「そうなの？」と変な髪の毛くんは納得したようだ。
「僕の名前は中島敦。よろしく」
え？口開いたなと思ったら謝るんじゃ無いんだちょっっと悲しい。胸倉締め上げたんだぞ？ドラ◯もんのジャイア◯だよね普通その対応。
「私は凪。よろしくねえ、中島くん。それより、この白い部屋について何か知らないかい？」
心の中の言葉を封じ込めてにこやかに応答すると、何故か困ったような顔をして、「わからない。それに、異能を使っても何も壊れなかったんだ」と言った。
というか異能すごいな。持ってるんだ。私みたいなポンコツにはないってか？はいそうですよ私は何も持ってございません！
その後中島くんと話て仲良くなった。年齢一個年上だった。でも「中島くん」でいっか。うん。
「あのね、凪ちゃん」
ちゃっかりちゃん呼びしやがったぞ中島くん。まあいっか。
「この変なの、どうすればいい？」
その手には、【ハグしろ】と書かれた看板？のようなものがあった。
ん？
「ごめん中島くん悪いけど私の頬叩いて」
「わかった」
バツィィィィン！と音がして、頬がヒリヒリする。いや、そんなレベルじゃねえな。痛え
「わっふ」
と中島くんがつぶやいた。あのねこれねわっふじゃないのよ本当に。
今の状況、結構ヤバいのかもしれない。
だって、私、全く男子と関わったことがないんだもん！強いて言えばお父さん♫
「どうする？」
……がんばろう
続く
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作者名：留衣冰 | 作成日時：2020年9月25日 20時
