【進撃の巨人】2000年の時を越えて (ページ7)

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兵長が部屋を出てからどれくらい経っただろう

私は黙々と書類に目を通した

「んっーー………はぁ……。」

背中が痛くなって伸びをした

「……ん？？」

視線を落とすと引き出しが少し開いていた

「ちょ、兵長不用心すぎ…。」

そう言いながら引き出しを閉めようとした

「これって……。」

隙間から見えるのは見覚えのあるものだった

「ちょっとだけ……。」

ゆっくり引き出しを開けた

引き出しの中には1回も使ってないであろう綺麗な万年筆が入っていた

「これ私がプレゼントしたやつ…。まさか1度も使ってないの…？笑」

私がプレゼントしたものを1度も使わず大切にしまっている兵長がとても愛おしく思えた

可愛いところ……あるじゃん……。

そんな事を考えていると部屋の外から足音が聞こえた

「あ……来る。」

慌てて引き出しを閉めた

ｶﾞﾁｬ

リ『すまない。今戻った。』

「いいえ、平気です。こちらで書類終わらせておきました。」

リ『そうか。礼を言う。』

「礼を言われる程では…。これからは全部1人でやろうとしないでくださいね？！」

顔を近づけて言った

すると兵長が腕を引っ張ってきた

バランスを崩し私は兵長の方に倒れ込んでしまった

リ『こんな俺を気にかけてくれるのはお前だけだ。』

兵長は顔を近ずけ私の目を見つめながら言った

それにしても…ち…近い

「そ、そりゃあ。私は兵長の秘書…なんですよ？当たり前の事じゃないですか…」

あまりの恥ずかしさに目を逸らしてしまった

そう言った後兵長は何も言わず私を見つめた

我慢出来ず私は兵長を退けてしまった

「へ、兵長！私夕食の準備があるので行きますねっ！」

リ『ぁあ。そうだな。行ってこい。』

「はい！また夕食のとき！！」

慌てて部屋を出てしまった

「夕食の準備なんて…まだなのに…。」

まだドキドキが止まらない

顔を見なくてもわかる

今自分の頬は赤く染っているだろう

兵長のあんな顔

始めてだ＿＿＿＿