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ページ44

中学3年の時俺は友達が多かった


その中でも親友がいた


その名は八神 陵





俺とは正反対な性格で顔もぱっとしなかったけど


中2の頃好きなゲームの話で盛り上がり


そこから毎日話すようになり


いつしか1番心が開ける友になっていた







しかし


中3で陵とクラスが離れたとたん


女子から陵へのいじめが始まった


理由としては俺の隣に立つ資格がないとかだった




俺は陵を助けたかった

だから女子達にやめてくれって言ったんだ




でもやめてはくれなかった

陵に話しかけようとすると無視されるし



俺はなんにもしてないのに

ただ陵と話したいだけだったのに




それなのに

陵に「話しかけるな」って言われちゃったんだ





俺は分からなかった

なんで話したらダメなのか

なんで前みたいに笑いあえないのか


毎日それだけを考えていた



しかし


中3の夏休み

とても暑かった日








陵は自ら命を絶った








それを聞かされたのは夏休み終わって始業式の日だった




でも遺書は残ってなかったらしい




俺はどうしていいのか分からなかった





だから陵と毎日行っていた街全体が見える公園に行ってみたんだ


そこは中2の頃俺と陵でタイムカプセルを埋めた場所







10年後にまた開けような!って約束した場所





でももう陵はいない



だから掘り返してみたんだ



そしたら1回開けたようなキズがあった








その中に



手紙が入ってた


それは10年後の俺に向けたメッセージ


『太輔へ。この手紙を読む頃には俺はもうこの世にいません。やりたいこといっぱいあった。でも、もう疲れたんだ。生きるのも息することも...ごめんね。あの時、話しかけるなって言ってごめんね。ほんとはもっとずっと太輔と話したかった…笑いすぎて死んじゃうくらい太輔と笑いたかった。太輔は俺のこと嫌いかもしれない、でも俺は太輔が話しかけてくれた日からずっと太輔のこと1番の友達だと思ってる。親友だと思ってる。最後に太輔...最高の友達だよ。陵より』









「うわぁぁぁぁぁ.........っ.....」




涙が止めどなく溢れてゆく





俺は勘違いしてたんだ


陵が避けたのは俺を嫌いになんかなってじゃなかった


俺を助けようとしてくれてたんだ





なのに

俺は...自分のことしか考えてなかった




「ごめん...そしてありがとう...陵は俺の1番の親友だよ」





大好きだよ陵





その後、その手紙は誰にも見せていない

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 玉森裕太 , 北山宏光   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:ほにょ | 作成日時:2017年5月21日 18時

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