キャプテンの恋人

１５ ページ15

いよいよインターハイ予選

勝ち上がるほど、俺へのマークがキツくなる。

でも、アタッカーの先輩達が｢俺にもってこい！｣って競って声を出す。
俺が囮になって、先輩がキメる。
俺だって負けてられない。サーブで崩す！


結局、全国には行けなかった。



サーブに磨きをかけるため、居残りしてサーブ練習。

里美はいつも一緒に残ってくれて、球拾いとか録画とか協力してくれた。

あと一歩の所で手が届かなかった全国。

何が足りないのか。


居残りでアタックも練習し始めた。
里美にトスを上げて貰うが、上手くいかない。
里美は『下手くそで申し訳ない』とか言ってる。そんな時、関田が忘れ物を取りに戻ってきた。
関田｢え、まだやってたんですか！俺も混ぜてください！｣
セッターである関田が一緒にやってくれるのはありがたい。
まぁ、里美と二人の時間には邪魔者なんだけど。

3人で居残り練習が日課になった。
帰りの寄り道にも、関田も時々一緒に行くようになった。

え、まさか、関田も里美の事…
と思ったら、
関田｢俺、柳田先輩にトスを上げたくて、この高校にしたんです。だから、もっと柳田先輩のこと知りたくて。｣
とか、恥ずかしい事を言う。

里美がゴミを捨てに、離れた時、
関田｢俺、彼女いるんで。警戒しないでください(笑)｣
｢えっ？！あ、そうなんだ。彼女いるのか。｣
関田｢先輩、クールに見えますけど、里美先輩絡みになると、わかりやすいっすね(笑)｣
｢えっ、恥ず！｣
関田｢まぁ、里美先輩が気づいてるか微妙ですね。きづかなそう｣
｢あー。うん。そーゆーとこあるよね。。。｣

１６→←１４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す