to you .2 (ページ10)

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｢ホンマにアホやなぁ｣

俺は今、念願叶って保健室にいる

｢ボール顔面で受け止めて鼻血出すってw｣

ホンマ、まさかこんな形で渋谷先生んとこ来るなんて…

｢ダサいな...｣

｢顔面パスなん漫画やんかw｣

そうケラケラと笑う先生

｢先生俺、頭コブ出来てへん？｣

ついでにそのままコケて頭ぶった

｢あ、ホンマや。氷当てとけ。どうする？教室ひとりで戻れるか？｣

俺をここまで連れてきてくれたマルは、ホームルームのため先に教室に戻っていた。

ホンマは俺も戻った方がええねんけど、

｢まだここおりたい...｣

俺の言葉に少し目を開く先生

やっぱり迷惑やったかな。

｢そういや最近来おへんかったな｣

｢理由ないんに来れへんやん｣

｢まぁ、バレたら俺飛ばされるかも知らへんからな｣

それはアカン！と立ち上がった瞬間、クラっと視界が揺れる。

｢大丈夫か？やっぱ貧血のやつに鼻血は危ないな。お前寝とけ。｣

言われるがまま横になる。

綺麗やな…

長髪でピアス開けてて、教師としてはあるまじき姿なのかもらしらへんけど、すぐそばで作業してる先生の横顔があまりにも綺麗で見とれてしまう

もう少し見ていたいのに、落ちてくる瞼。

疲れがたまっていたのか、安心したからなのか、視界はあっという間に白い世界に包まれていった。