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落ちる欠片 〜赤･緑〜 ページ38
ーsubaruー
｢先生いる〜？｣
｢またお前か。｣
保健室にやってきたのは、背の高い男子生徒。
｢どうせ貧血やろ。寝とけ｣
｢どうせって、ひどいなぁ｣
｢そこ空いてるから。良くなったら適当に帰れよ｣
｢それが養護教諭の言うことですかね？って、どこ行くん？｣
｢タバコ｣
｢生徒残して自分は一服ですか？ほんま先生失格やわ〜｣
｢そんなやつに付きまとってるお前も大概やけどな｣
｢俺煙草嫌いやけど、先生が吸ってんの好きやで？｣
やから、隣おって？ と小首を傾げてくる
｢体調悪ないなら帰れや｣
｢悪い悪い！もう立ってられへんわ｣
体重かけてもたれてくる
｢重いわ！どけ！寝ろ！｣
｢先生と一緒やったら寝る〜｣
｢ふざけるんやったら出入り禁止にすんぞ｣
｢ふざけてないってぇ｣
｢ホンマにガキやなお前。｣
｢先生はいくつなん？｣
｢25｣
｢うそやん！俺と7つしか変わらへんの？｣
｢なんや俺が老けとるって言いたいんか｣
｢ちゃうって〜。許容範囲、やろ？｣
せやから、と俺の視界に入ってくる
｢俺と付き合って？｣
その言葉に毎回ドキッとしてしまう
こいつ顔だけはええねん
今なんかは特に上目遣いやから余計に
けど
｢アカン｣
｢ケチ〜｣
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作者名：時音 | 作成日時：2021年1月27日 8時
