30.ブクロとハマ ページ7
二郎が泣きながら話を続ける。
｢俺が気づけなかったんだ………売られた喧嘩買っちまったから、｣
｢ちょ、ちょっと待て！つまり、Aが誘拐されたって事か？｣
｢はい……ヨコハマの奴らに連れていかれました。
一兄、悪いのは僕です。二郎は玄関から来た男に殴られて戦える状況じゃなかった…本当にごめんなさい｣
二郎の横で三郎が土下座し始め、二郎は驚いたように三郎を見つめる。
｢三郎、お前……｣
｢お前らとりあえず頭あげろ！今日あったことを詳しく話してくれないか？｣
なるべく優しく話しかけると、弟達から鼻をすする音が聞こえ、やっと二人は顔をあげた。
……それから二人がぽつりぽつりと話し出した事はにわかに信じがたいような事実。
全てを話し終わった時、弟達は俺を見上げた。
それから俺がしゃがみこんだのが怖かったのか、二人はわずかに肩を跳ねさせた。
｢…お前らは微塵も悪くねぇよ。
無事でよかった｣
大好きな弟達を抱き締めると、また二人から鼻をすする音が聞こえる。
よっぽど悔しいのか、二郎は歯をギリギリと言わせていた。
｢…それにしても左馬刻の野郎…外道なマネしやがって…………｣
｢…Aは取り返す。絶対に｣
３人揃って頷いた。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
｢A｣
｢はい｣
｢アトラクトタイプってやつ、俺に使ってみろよ｣
え？急すぎないかな左馬刻様。
しかもこれを使ったらどうなるか……
「でも…それでもし左馬刻様が…」
「あ？余計な心配してんじゃねぇよ。それとも俺が心酔するほど弱ぇって、そう言いてぇのか」
「違うけど！」
私自身、こいつがどうなるのか分からないんだもん。
左馬刻様を見つめると、彼は一つため息をついて話し出した。
「おい、お前ら死にたくなきゃどっか行ってろ」
「…左馬刻、テメェこそ俺達が弱いって言いてぇのか？」
「心配は必要ない。俺もそのマイクに興味があるのでな。見させて頂こう」
銃兎さんは左馬刻を睨み、理鶯さんは普通に左馬刻様の言葉を受け止める。
「…じゃあ、えっと」
理鶯さんが床に置いたバッグからヒプノシスマイクを引っ張り出し、電源を入れる。
少しだけ楽しそうに見えるヨコハマの三人に向けて、私は口を開いた。
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最近誤字が多くてごめんなさい…
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どすこい(プロフ) - りんさん» お返事が遅くなりすみません！！コメントありがとうございます((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))今は少し立て込んでいて更新できないのですが、絶対再開させるのでお待ちください<(..)> (2020年12月9日 7時) (
レス) id: a583c694ec (このIDを非表示/違反報告)
りん - 更新頑張ってくださいね！楽しみにして待ってます。 (2020年4月5日 16時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - れおさん» 非常にありがとうございます！！！(｀・ω・´)ゝ (2020年2月1日 17時) (レス) id: 12480c50a1 (このIDを非表示/違反報告)
れお - 頑張れ！楽しみにしておきます！！ (・∀・ゞ) (2020年1月26日 17時) (レス) id: b9ae8da24b (このIDを非表示/違反報告)
どすこい(プロフ) - もっていきたいと思っております。何を隠そう、私は白膠木簓に心を奪われております。そんなことはどうでもいいんですけど、皆様にいいと思って貰えるような作品を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。コメントお気に入り評価して下さった方ありがとう！ (2019年11月18日 15時) (レス) id: 12480c50a1 (このIDを非表示/違反報告)
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