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「ごめんお待たせ!」


服も鞄も変えたAは待ち合わせ場所に着くと、既に2人が居る事に気づき慌てて駆け寄った。


「ううん、今丁度お店から出た所だから大丈夫だよ」

「それよりAはご飯済ませたわけ?」

「うん、ついでに軽く食べてきたよ」

「じゃあさじゃあさ!今からポアロ行かない?
新しく入った店員さんがチョーイケメンで!!その人の作るスイーツ美味しいのよ〜」

「へー、そうなんだ?」

「こら園子〜?今日は掃除しに行くんだからダーメ」

「ちぇ〜」


そんな会話をしながら工藤邸まで歩く。
連絡が取れなかった事をスマホが壊れたという言い訳をしたので、落として画面が割れた挙句内部にまで衝撃がいって修理に時間が掛かってしまったと追加で嘘の説明をする。
それからここ最近の出来事をわいわい話しているとあっという間に目的の場所に着いた。


「あれ?」

「ん?どした?」


工藤邸に入るなり蘭が疑問の声を上げ、園子が尋ねる。
何か忘れ物でもしたのだろうか、なんて思いながらお邪魔しますとAも玄関に入った。


「家の中…ちょっと暖かくない?」

「そーいえばそうねぇ…それにホコリも溜まってないような…」

「誰かいたりとか?」

「!!」


玄関に靴は見当たらないがこれは明らかに人が居る。何となく気配もするし。
新一君のご両親が帰ってきてるのでは?とAは思い、このまま勝手に入っていいのだろうかと迷うが、Aの言葉にハッとした蘭が大声で新一の名前を呼びながらズカズカと入っていってしまった。
そんな蘭に呆気に取られ玄関に取り残された園子とAだったが、蘭と同様ハッとした園子がこちらを見た。
……え、何?


「不味いわA、工藤君が誰にも言わずコッソリ帰ってきてるならここに女を連れ込んでる可能性が高いわ!
蘭というものがありながら…!!浮気現場を抑えて説教するわよ!!」

「ええ……」


園子に腕を引かれ慌てて靴を脱ぐ。
Aからしたらそもそも新一とは初対面である。
でもまあまずこの家に居るであろう両親に挨拶をしなければ。その為にはこの2人と一緒に居た方がいい。


「新一〜!!どこー!?いるんでしょー!?返事してー!!
新一〜!?」


未だに声を上げながらウロウロと歩き回る蘭について行く。
ここに来るまでの会話でここ1ヶ月の間何も変わりが無さそうだったのでコナンが新一に戻っている可能性はほぼ無い。

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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