ベルモット １２２ ページ26
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そう言うベルモットの目が突き刺さるようで、アイラは背筋が凍るような感覚になった。
しかしアイラは頭をフル回転してポーカーフェイスを保つ。
「…ねえ、ベルモットが歳をとらないのってあの薬と関係あるの？
ずっと不思議に思ってたけどやっと謎が解けたかも」
そう言うとベルモットが目を逸らした。
…もうひと押しか。
「そういうことなんでしょ？」
「……それは今は関係無いわよ」
「あるよ！それに否定しないってことは肯定として受け取るけど？」
「あら、シェリーのことを隠してたの報告してもいいのよ？」
「……」
それを言われたら終わりだ。
もう少し反論したかったがこれ以上歯向かうと自分や哀、コナンの命が危なくなるので仕方なく口を摘むんだ。
「それで、要件は」
「私の邪魔をしないでほしいのよ」
「え？」
(邪魔なんかしたっけ…)
ベルモットの言う意味が分からずアイラはお肉を切っていた手を止めた。
「私はこれからシェリーを探りに行くわ。
そこで、私が何をしようと手だしはしないでほしいのよ」
「…」
「貴方の不報告の件は言わないでおいてあげるからそれくらい良いわよね？」
「…シェリーをどうするっていうの」
「彼女は裏切り者よ？勿論始末するわよ」
ベルモットはそう言い、手で拳銃の形を作りアイラに向かってバーン、と撃つ仕草をする。
「……分かった。手出しをしなければいいのね？」
つまり事前に２人に知らせて警戒してもらう事は出来る。
お皿に乗った最後のお肉をアイラは頬張り、帰る支度をする。話はこれで終わっただろう。
会計はベルモットがカードで支払っていた。
値段はいくらなのか検討もつかないし、それが自腹なのか経費なのかすらも分からない。
＊
「本当に送らなくていいの？最近物騒よ？」
「それベルモットが言う？」
お互い私服に着替え直してビルを出た２人は、早速ハーレーに跨ったベルモットの隣にアイラは立つ。
送ってもらって家がバレるなんて死んでもゴメンだ。
「あ、最後にもう１つ言っておくわ」
ヘルメットを付け、発進しようとした所でベルモットはアイラを見る。
「最近貴方、組織に対して冷たいでしょ？
あれ気を付けた方が良いわよ、裏切るんじゃないかって少し警戒されてるわ。
ちょっとでも怪しい動きしたらラムの所に連れていかれると思ってなさい」
「…ラム」
「記憶を操られて最終的に組織の屍になるわよ」
それと、そのドレスあげるわ。と言い帰った。
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ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (
レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます！これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます！初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momoryu | 作成日時：2019年6月17日 10時
