江戸川コナン 99 ページ3
.
Aは1度組織の仕事で工藤邸には来ていたので外見のリアクションは演技だったが、書斎は初めてだったので素直に感動した。
「まあ本って言っても新一のお父さんが趣味で集めた推理小説ばかりなんだけどね」
「いや、それでも凄いよ……へえ2階にまであるんだ」
「Aお姉さん本好きなの?」
蘭の説明を聞いて、感動しているのと同時に少し羨ましそうに本棚を見上げるAに、コナンは思った事を口に出した。
「好きだよ。でもいつもファンタジー系しか読まないからなぁ」
「それならここにある本好きに読んでいいよ!新一兄ちゃんには僕から言っておくから!」
「えっいいの?」
「うん!!」
(本を貸せば定期的に会えるからな!!)
コナンはそう思いながら満面の笑みで元気よく返事した。
一方Aはコナンがそう考えてるとは知らず……いや、何か企んでるのは分かるがその企みの内容が分からない為、ぐいぐい来るコナンに仕方なく本を借りることにした。
(まあこれで工藤邸に定期的に行けると思えば……)
その上、本が好きなのは本当なので普通に嬉しかった。
とりあえずAはコナンにおすすめを聞いてシャーロック・ホームズシリーズを読むことにした。
そして蘭が忙しくてもいつでも返せる様にとコナンとAは連絡先を交換した。
それを見た園子が「あっガキンチョだけずるい!私も私も!」と便乗したので園子とも交換した。
((まあとりあえずはこれで様子見だな))
と2人共同じ事を考えながら……。
**
あれから雑談しつつ掃除をすること数時間。
一通り掃除は終わったのでAは先にお暇する事になった。
「ありがとね、掃除手伝ってもらっちゃって」
「こういうの結構好きだから全然大丈夫だよ。むしろまた誘ってよ」
「それよりも今度はショッピング行きましょ!!」
「都合が合えばね?」
蘭と園子と順番に言葉を交わしたAは、最後にコナンを見て小さく手を振り、工藤邸を後にした。
「さて、私達もぼちぼち帰るか!!」
「そうね。外も大分暗くなってきてるし」
「それにしてもAちゃん背が低くて可愛かったわね〜、同い年って聞いてびっくりしちゃった!」
「でも基本静かな子だから雰囲気的には私達よりも大人っぽかったような」
「かもね!でも最近不審者が出てるらしいから1人で帰っちゃったから少し心配ね」
127人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時