34話 ページ34
ドアを開けて「あんずちゃ…」と言いかけた時、目の前に居る人たちを見て、思わず後ずさりしてしまった。
ドアを閉めたかったが、そんなこと出来なかった。
「なんでここに…」
かつてのクラスメイト達がそこに居た。
それも予想を超える人の数。
あんずちゃんの姿が無い。
「なんでって、お前が呼んだんじゃん」
「こんなこと書けるまで回復しちゃったんだ。もっと神経ズタボロにしとけばよかったかも」
「アタシさ、夢ノ咲学院のアイドル大好きなんだよね。特にKnightsの大ファンなの。でも、なんでアタシたちがお近づきになれないアイドルと虫ケラみたいなお前なんかがあの方々の近くに居るの…」
Knights
私もよく知っている。なるくんたちのユニット。
このことを知ったらなるくん達はきっと傷つく。ファンサービスが良いで評判が良いから熱心なファンが居ることも知っている。
よりにもよって私のことが大嫌いで憎たらしいと思ってる人たちがファンだとは思いもよらなかった。
「ちょっと…離して…！」
見たことも無い人間に手首を触られる。
私は必死に抵抗するが相手には微塵も動いていない。
黒いワゴン車に押し込まれると車はどこかに向かって走っていくような音がした。
あの時と同じ、手首はガムテープで縛られていて、口元も封じられている。
心の中で必死に叫ぶ。
誰か、誰か助けて…！
一瞬頭の中によぎるは、こんな出過ぎたマネをするくらいで誰かに迷惑がかかるくらいなら辞めた方が良かったんじゃないか、という考えてこなかったことを。
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
