4話 ページ4
※主人公が帰った後の話。
あんずside
なんとかあの子をRa*bitsのライブによばせて一安心ついた頃、Ra*bitsが戻ってきた。
なずな先輩はあの子から貰ったであろうビニール袋をしっかり握っている。
見つからない程度に床にもたれかかる。
聞こえる4人の声。
「ものすごく緊張しました…」
「創ちん泣いてたけど、大丈夫か？」
「大丈夫です！あの女の子が見てくれました。ぼくらのこと良かったって言ってくれました…。なんか、それだけで心が救われた気がします」
「あの子とっても優しかったんだぜ！」
「本当に優しい人でしたね…。あ、に〜ちゃん、その袋の中は何はいってました？」
なずな先輩が袋をさばくる音がする。
「大好物のパンがはいってるんだぜ〜！」
「わっ、いろんな種類のパンがはいってますね」
「あれ、これって…」
「友ちんどうした？」
「に〜ちゃん、これ、見てください、袋に…」
「…良かった」
「ほんとですね…。アイドルやってて、今日のために頑張ってきて本当によかったです」
4人の泣く声が小さく聞こえる。
Aちゃん本当にありがとう…
あたしはあの子にお礼をそっと呟くと電話をかける。
「あ、もしもし？」
「どうだった？Ra*bitsは」
「すっごく良かった」
電話越しでも伝わる嬉しさにあたしの頬は緩みっぱなしだった。
転入することを決めてくれた、彼女の姿をあたしは見つからないように遠くから彼女が職員室に行く姿をみていた。
「あんず、どうしたのニヤニヤして？」
「スバルくんと真くん」
「あんずちゃんすごい楽しそう」
「ふふ。5月まで秘密かな」
「え、どういうこと？！気になるんだけど」
2人は「何かな〜」と言う、その隣をあたしは彼女の姿を横目に見ながら教室に帰っていくのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
レス) id: 143028f12a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
