24話 ページ24
その後光くんとわかれ、風呂に入り自分の部屋に戻るついでにキッチンから大きめの皿を1枚取り出す。スプーンも一緒に。
部屋に戻るとベッドの上に置いてあるビニール袋を手に持つと机の上にビニール袋から出したパンを並べる。
数えてみると8個はいっていた。
そのうちの3個は潰れて中身が飛び出している。
賞味期限をすべて確認してみるが、今日もらったからなのかまだ大丈夫みたい。
明日の昼ご飯か朝ごはんにしようと思い、中身が飛び出しているパンの袋をひらく。
「私の為に、か…」
お皿の上にパンの袋を置くと、私はスプーンを持ち、パンをすくって食べる。
スープがはいっているなどのパン以外のパンをスプーンで食べるなんて少し不思議な感覚がある。
でも、光くんが言った「Aの為に選んだから、」という言葉は素直に嬉しかった。
思い出すと頬が火照ってくる。
風呂あがってから数分程経っていて、顔も熱が引いてきたはずなのに火照ってくる。
「はああああ…」
「美味しいな、相変わらず…」
自分用に買ったメロンパンがいつもよりも特別甘く感じた。お昼に食べたメロンパンとはまた別の甘さ。
好きだと自覚して、こうして付き合って、さらに光くんの言葉一つ一つにドキドキしている。
「はああああ…。家から帰ってきた時に、いるなんて思わないよ…。もう、ほんと…」
傷口の上のガーゼがかすれている。
甘々な気持ちに完全に浮かれていたのだ、私は。
この時の私は封筒のことを完璧に忘れていたのだ。
忘れちゃいけなかったはずなのに…。
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
