【銀魂】私に優しくしなさいよ【土方】

柄じゃねぇ (土方side) ページ5

万事屋と別れてから
Aと歩き出す。






『素直じゃなかったんですか?!』






(素直になれるわけねぇだろ…)




総悟も万事屋も
ウチの隊員も全員、Aは可愛いと言う。

勿論、それは俺も認めてはいるが
そんな事は言えねぇ。



「柄じゃねぇんだよ……」





ぽつりと呟いたソレは
Aの耳にも届いたらしい。



「え、何て言いました？」



「何も言ってねぇよ。幻聴だろ。病院行け」



「絶対何か言いましたって！！」



頬を膨らましながら拗ねるAは
俺の後ろをちょこちょこと付いてくる。




「土方さん、お腹空きません？」




「ソレ以上食ったら太るぞ。っていうかデブ活真っ最中だったな」




「マヨネーズ野郎に言われたくないわァ！！
え、どこが太っているんですか？
痩せてますけど？
マヨネーズで目がやられたんですね」



「言い過ぎだろお前。
っていうか、何食べたいんだ？」



俺は蕎麦が食いてぇと言いかけた時




「うどんが食べたいです」




コイツに悪意が籠っている様にしか思えなかった。




いつもなら、蕎麦にするぞ。と言うが
今日はコイツに合わせてやるか。




「早く行くぞ」



「待ってくださいよ！」



「お前より脚が長いから速くて悪……ぐあぁあっ！」





真選組の中で



俺に殴りかかるヤツはコイツだけだ。



「なら、うどん屋まで競争ですよ！！！」



「もう走ってるじゃねェか！！！！」




「負けた方が奢るんですよっ！！！」



遠くからAの声が聞こえる。
金ぐらい出してやる事ぐらい何とも無いが……





「待てェエエェエ！！！」



少しコイツに付き合うとするか。

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