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本心か偽りか ページ26






「情とかじゃねぇ。
俺はただ、お前が女だから言ってんでィ」



「男女差別反対ー!!」



そう言うと沖田さんはまた舌打ちをして
私に飛びかかってきた。




「何するんですか!!」




私を床に押し倒す沖田さんはニヤリと口角を上げて
私を見ていた。




「Aが女だって事を嫌でも解らせてやろうと思ってねィ」



両腕をがっちりと掴まれている。
いくら普段から鍛えているからといっても
やはり男性の力には勝てない。
どれだけ力をぶつけてもびくともしない。



「解りました!解りましたから降りてください!!」




「じゃあ断れ」




またその話に戻るのか。
仕事だから引き受ける事しか出来ないのだ。
沖田さんだって仕事だからやれと言われたら何でもやる癖に。



「嫌です」



「断れ」



この押し問答はずっと続く。
これではキリが無い。
何度か続いたこのやり取りの末、
仕方なく私はため息をつきながら沖田さんに提案をする。



「じゃあ、男性の貴方が私を守ってくださいよ」



「……………………」




沖田さんは返事もしない。
嫌なのか。嫌なのか!!
ほら、やっぱりさっきの悲しむと言った言葉は
偽りの言葉じゃないか。




「チッ…………仕方ねぇ。
いつでも守ってやりまさァ」



そう言いながら私の上から降りた。
舌打ちをするぐらいだ。
嫌々なのだろう。もう何でもいい。
このやり取りを終わらせるなら何言われてもいい。




「じゃあ…………これお守りに貰っておきます」



「てめぇ……いつの間に」



沖田さんの懐からアイマスクをスッと取り上げて
チラチラと沖田さんに見せる。





「なら、肌身離さず持っとけ。
何かあったら俺を思い出せ。んで、連絡しろィ。
いつでも助けに行ってやらァ」



「それは本心ですか」



先程から疑問に思っていた事を口走ってしまった。
きっと、本心だと言って欲しかったのかもしれない。




「俺が悲しむと言っただろィ」



心にも無い言葉ではなく、沖田さんの本心だと感じた私は
少しだけこの人を信頼してもいいと思えた。





「あ、これサボるのに丁度いいや」



「何使ってんでィ!」

何で→←肝心なのは沖田さんの気持ち



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桃乃(プロフ) - こはく★さん» ありがとうございます!1度だけではなく、何度も読んでいただいているのが凄く嬉し思います!沖田推しではありませんが、書いて良かったと心の底から思いました。ありがとうございます! (2017年12月20日 4時) (レス) id: cb45921388 (このIDを非表示/違反報告)
こはく★ - めっちゃ、よかったです!何回も読んでます! (2017年12月11日 15時) (レス) id: 6129d12349 (このIDを非表示/違反報告)
桃乃(プロフ) - ドS娘さん» コメントありがとうございます。書きたい場面を性格に、文字にあらわすと言うことは難しいですね。まだ、出来ていないので、字を見るだけでそのシーンを思い描ける様になりたいと思います!頑張ります( ;∀;) (2017年6月15日 19時) (レス) id: cb45921388 (このIDを非表示/違反報告)
ドS娘 - めっさ文才ありますね〜! (2017年6月15日 17時) (レス) id: 8d85534e35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年3月25日 0時

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