【銀魂】真選組には誰も知らない忍びが居る【沖田】

任務内容 ページ22

夜更けに女が男の部屋に行くというのはよろしくない。
だが、例外もあるのだ。


「失礼します」



「座ってくれ。いつも悪いな。」




悪いと思うのは私の方だ。
いつも夜遅くまで土方さんは起きて待ってくれている。




「それで、今回の任務というのは……」



「３日後に将軍様が外に出られる」





土方さんの話の内容はこうだ。


３日後に将軍様は城の外で知り合いとお食事会なのだ。
相手は大切な友人らしい。


将軍様の命を狙っている連中の情報は
今、山崎さんがスパイとして潜っているらしい。




山崎さんの情報を元にそいつらを一人残らずにやっつけるのが私の任務らしい。




「それなら私じゃなくて真選組でもいいんじゃないですか？」



普通に疑問に思った。
その連中を一斉に逮捕すればいい話じゃないか。



「ちょっとややこしいらしくてな…………
捕まえるだけじゃ駄目なんだ」




「捕まえるだけじゃ
また将軍様の命は狙われるという事ですね」




「そういう事だ」



土方さんは直接言わないが
遠回しに息の根を止めろという事だ。
その手の話になればいつもこの人は悲しそうな顔をする。



「お前には出来るだけやって欲しくないんだが…………
幕府がお前を指名してきている」



「わかりました。だから…………」












「そんな顔しないで下さい」





土方さんに笑って言うと
土方さんは自分の頬に手を当てた。



「…………悪いな。そこまで気遣わせて」



「土方さん、私は仕事をするだけです。大丈夫ですよ」



「お前にはいつも助けられるな」





視線を下に落として土方さんはそう言った。

そこに居たのは→←初めての事だらけで……

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