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2019/12/25
「A〜もう8時よ、起きなさい!」
「ちょ、待って、もうすぐ起きるから…」
もう朝か…
そんなことを思って目を擦る。
大学行かないとな〜でもめんどいな〜
なんて思いながら目を開けると、
そこには呆れた表情のお母さんがいた。
「さっきもそう言ってたじゃない、
大学4年生にもなって、こんな様子じゃ…」
「あー、わかったよ!もう起きるから」
お母さんに急かされて、
今日もいつも同様8時に起床。
とても平和。
周囲より少し遅めだけど就活は終わったし…
あとは大学で卒論を完成させるだけ。
そして何事もなく卒業する。
はっきり言って、大学生活のあと数ヶ月はそんなとこだろう。
待てよ、これって平和というより
ただ単に平凡なのかもしれない。
「A、なにボーッとしてるの!
もう行かなきゃ間に合わないんじゃないの?」
「あっ、やば」
お母さんに声をかけられ、ふと我に返る。
私はそこらへんに掛けてあった
セーターとコート、スキニーに着替え、
ピアスと腕時計をつけた。
「あ、そうそう、
A、今日は早く帰ってくるでしょ?」
「…え?あ、ごめん、
私今日からバイト復帰するの!
就活のせいでシフトに穴開けてたし」
そう言えば…
前々から今日は予定開けといてって
お母さんに言われた気がする。
そんなこと思いながらも、
バイトだから仕方ないとお母さんを突っぱねた。
「え!?今日は予定開けといてって言ったじゃない!今日は…」
「ほんとごめん!
遅刻するからもう行くね!」
「え、ちょっ、A!」
何か言おうとしたお母さんを
無視するかのように私は家を出た。
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作者名:ももの木 | 作成日時:2020年2月7日 18時