検索窓
今日:7 hit、昨日:65 hit、合計:12,603 hit

孤独な数字達 ページ26

あの花畑が漢字の部屋なら、ここは数字の部屋とでもいうべきだ。ここは白い空間にオセロのような床があった。
変な箇所があるとすればその床に数字が書いてあることだろう。

____『There're lonely numbers』
  ”彼らは孤独な数字”____

孤独な数字、という言葉を反芻する。
「…素数が孤独な数字…ね。」
奇数、偶数、素数、少数・分数…
奇数も割り切れない、1残るから孤独ではありそうだが…素数のほうがもっと孤独だ。
自分のことをわれる人はいないのだから。

数字はどこまで続くのか、一度数えてみる。1・2・3・4…


_______

横に100。縦も100。床のパネルは1万まで数字があり、また1に戻る。そして素数を踏むとスタートに飛ばされる。

「次の扉までは…300枚はありそうだな」
素数を避けながら進んでいく。…いや、俺は今偶数の上しか歩いてない。これが賢いやり方です。

874、972…えーと扉はあそこか。

____________________

…扉までたどり着いた。
「そういえば、鍵はどうなんの?」
やるべき事は無かったからいいのだろうか。ドアノブを押し出してみる。ドアはすんなりと開いた。

…結局、ここで誰かを思い出すことは無かったのだが。『思い出せなかった』という考えが間違っていることに気付くのは、まだ先の話。

シンキングタイム→←星に願いを



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:問答打 , 9系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MOKKA | 作成日時:2023年8月9日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。