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酷な夜空 ページ1
暗い。ここは…何処だ?
夢?夢なのか?
暗闇が見える。光が無いこの景色はまるで目を瞑ったときのようだ。そう、目を瞑ったとき…
ようやく自分の目が光を取り戻す。しかしそれは微弱な光で、そもそも暗い場所にいたことがわかった。ふかふかの椅子に座っているのか、寝心地がいい。前や隣も同じような藍色の椅子がずっと並んでいて ここは映画館なんだ と錯覚をする。
だんだんと視界がはっきりとする。答えは『残念!』と聞こえそうなくらい違っていた。いや、似てはいる。
ここはプラネタリウムだったのだ。
惜しい。…そんなことを考えている場合ではない。
何故プラネタリウムで寝ている。星を見るべきだろう。
落ち着きを取り戻した俺は顔を上げて天井を見る。星がある。星座もある。しかしアナウンスがない。
そんな、もう終わったのか。
自分にプラネタリウムを見た覚えがないので残念だ。
「しょうがない」
帰るか。と続けて立ち上がる。その瞬間驚きが隠せなくて声が出た。
「えっ!!」
自分以外、人がいない。
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作者名:MOKKA | 作成日時:2023年8月9日 15時