罠 [zm] ページ1
今日は10月31日。ハロウィンだ。私はこの日を楽しみにしていた。
普段何かとお世話になっているせらさんが私達幹部の為に仮装を提供してくれたのだ。
せらさんは色々な物を作る才能に長けている。ほぼお任せで作って貰ったその仮装は既に数日前に届いていたが、私はまだ開けていない。今日開ける為にとっておいたのだ。
「………よし。開けよう。」
一通りの朝支度を済ませた私は気分を高めながら、箱を開けた。
「やばい……やばすぎる……。」
箱には仮装用の衣装、それといくつかの付属品に加えて、着用例を描いたイラストまでついてきた。私の今年の仮装は洋館メイド。ここの施設にもメイドさんがいるので彼女達とは被らないデザイン。
「これ私なんかが着ていいものなのか…？」
と思うほど。最早仮装の域を超えたこの衣装。細かいところまでデザインがされていて、感嘆してしまう。
…ところで何故メイドなのだろう。女性の仮装で思いつくものと言えば魔女やナース。
正直ここに住んでいるとメイドなんて見慣れたものだ。勿論ここまで凄いと話は別だが。
気になって色々見ていると、イラストの裏にせらさんからのメッセージがあった。
『こんにちは、Aさん！せらみかるです！今回はハロウィンの仮装の依頼ありがとうございました。女の子の服のデザイン考えるのって凄く楽しかったです！正直ここの人達男ばっかだったから途中ネタ切れになりそうだったけど、Aさんの仮装は考えるの楽しくって、細部まで凝っちゃっいました笑 そうそう、Aさんの衣装の元案はゾムさんが考えたんです！お二人は大変仲がよろしいとお聞きしたので、ゾムさんの衣装も似た感じのにしたんですよ。ぜひお二人でハロウィン、楽しんでください！ せらみかる』
「………あいつが犯人かい。」
仮装に着替え、ハロウィンを意識したメイクをし、朝食へ向かう。
食堂には複数の幹部が仮装していたが、私が探している彼はいなかった。
食事を早々に終え、しばらく施設中を歩きまわっていると、ふと彼の声が聞こえた。
「うえ。」
ばっと反射で上を見る。目に入ったのは空いた通気口。そして暗転する私の視界。
「だーれだ」
舌ったらずな口調とこもった声。そしてこの瞬発力。当てはまる人なんて1人しかいない。
「……ゾム。」
せーかい。と言う声と共に視界がパッと晴れる。するとそこは先程の廊下ではなく、彼の部屋。
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霞花(プロフ) - ひかりさん» オリジナルフラグは外れております。冒頭部分の注意書きもしっかり表示されていますよ (2020年5月10日 20時) (
レス) id: 6d56430d02 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - オリジナルフラグをお外しください。ルール違反です。 (2020年3月24日 13時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - ブンブンさん» ありがとうございます！(蘇生) (2019年10月24日 18時) (レス) id: 8895aebc7a (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 尊い…(遺言) (2019年10月21日 22時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - ラピさん» そう言って頂けるのは光栄です！ありがとうございますっ。 (2019年10月14日 22時) (レス) id: 356bccad88 (このIDを非表示/違反報告)
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