【銀魂】口悪姉さん２【坂田銀時】

ふっ、おもしれー奴っていうパターンですよ ページ45

「…あ゛ーヅラ蒸れる！！」


あれから鬼兵隊やら第7師団やらがやってきて、形勢逆転高杉様の作戦通り〜ぱちぱちぱち〜ってオチになった。

この3日ろくな生活してないから正直戦いたくないし寝たい。
何度か鬼兵隊の銃遣いの子に撃たれかけるし、ろくなことが無かった。

ちゃっかりアホ毛くんと高杉は意気投合してるし、これどうやって佐々木に報告しようか…



「やぁ、A」

「…どうしました、アホ毛くん」

アホ毛くんに呼び止められる。全身返り血だらけもそうだが、名前を呼ばれたことの方がもっと驚いた。

「高杉がそう呼んでたから俺もそう呼ぶよ
俺の事も神威って呼んで」

「はぁ」

なんか嫌な予感。他人に興味なさそうなタイプなのにここにきて名前呼び…

「はは！俺の事苦手？」

「なんか面倒くさそうなタイプの人だなって」

「めっちゃ辛辣〜」

この殺気ダダ漏れなのに、青年独特の無邪気な所がどこか栗毛のあいつに似ていて複雑な気分になる。

あともう1人、誰かと見た目が似ている気がするんだけど…


「Aって強いんだね。
自分より何倍もでかい天人をバタバタ倒してた」

「一蹴りで宇宙船壊せる人に言われても…」

「俺さぁ、今まで女の人には怯えた目か軽蔑の目しか向けられなかったんだよね。
だから面倒くさそうな目されたの初めて」

「その殺気しまって血拭いたらモテんじゃない？」

「モテたいって話してるわけじゃないから。
Aさ、この後地球帰っちゃうんでしょ？残ったらいいじゃん。俺と戦おうよ」

「嫌です。船酔いするし生魚食べられないし空気籠るし、疲れたからもう戦いたくないです。」

「寿司好きなの？俺も好きー
阿伏兎に釣ってきてもらおっか」

「話聞いてねぇなこいつ」

「Aなら強い子を産むだろうね」

「セクハラかよ殺すぞ」

「はは！怒った」

子供か！！！！
調子狂う…




「おい、行くぞA」

高杉が私を呼ぶ。

「ほら呼ばれたから！もう帰ります！
新しい船で頑張れバカ提督」

「神威って呼んで」

「神威」

「Aは俺の船には乗れない？」

「残念ながらもう自分の船があるんです」

「ありゃ、フラれちゃった。
じゃあ今度一緒に寿司食べようねー」

「ふはっ、分かった。」


神威に背を向け、高杉の元へ行く。


「またエラいバケモンに懐かれたな」

「そりゃ3日同じ空間にいたら色々話すよね」

「…何の話してたんだか」

「え、まさか嫉妬し…」

ｶﾞｯ

「痛！？蹴ったなこの野郎！！」

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