【銀魂】口悪姉さん２【坂田銀時】

ラーメンには半チャーハンかギョーザかいつも迷う ページ41

「…半かぁ…丁かぁ…半かぁ〜…丁かぁ〜…
半チャーかぁ…半ギョーザかぁ…」



ﾊﾞｷｯ

あまりの怒りで手に力が入り、ぐるぐると回していたお椀に亀裂が入った。

た、高杉ぃぃ！！！
帰ったら覚えけとけよ？しばき倒すからな！！

ずれた青髪のズラを直しながら復讐を決心する。

ああ、皆さんもうお分かりでしょうか？そうです、華佗に成り代わって春雨の檻にいます。




事の始まりは数時間前…


「おいコラこの衣装はなんじゃオラ」

突如渡されたくたびれた服と青いカツラをあれよあれよと着せられ、メイクもされた。

銃使いの子にメイクをされたんだが、ずっと舌打ちされていた。
いや、こっちもしたいんだけど

「くくく…馬子にも衣装だな」

「は？絶世の美女だろうが」

じゃなくて！！

「なんで華佗の格好させたわけ！？」

「春雨に潜入して裏で動け」

「あ、はーい、ってするわけないだろ！？馬鹿か！？春雨舐めすぎだろバレるわ絶対！！」

「華佗は春雨から逃げた後、名も顔も変えた。
…ぶっ、くく、いけるだろ」

いけねぇよ！！！笑うな！！！

「ってか私鬼兵隊じゃないんですけど？なんでそっちの仕事しなきゃいけないわけ？」

慈善活動じゃないんでぇ
そんな危ないことしたくないんでぇ

そう言うと1枚の紙を渡される。

「残念だったな。契約書に書いてあんだよ」

「……は？
えっと、"乙は甲に所属する吉坂Aを、3回乙の部下として使用し、甲はこれを受託する。"」


…ああ、地球帰ったら佐々木ぶっ殺す。

「3回ってなんじゃオラあああ！！」

「ランプの魔人も3回望みを聞いてくれるだろ」

「ディ○ニーじゃねぇんだよサン○イズなんだよ！！！」

「だから仕方なく使ってやってんだよ」

「え、しかも無理やりなわけ？ジ○ニーぐらいポテンシャルあるはずだよ私は」

「くくく、ポジティブだなァ」

「バレたらどうすんのさ」

「ジ○ニーなら何とかできんだろ？」

そう言って、顎を持ち上げられる。
そしてジロジロと見られる。

「…何？華佗よりも綺麗になっちゃった？」

「…ふは、世迷言を。それよりもお前の色気の無さ、どうにかなんねぇのか」

「男社会で生きてきたから仕方ないじゃん」

顎を持つ手がゆっくりと唇に触れる。

「紅、要らねぇだろ」

そう言って、ぐいと拭われた。

「…っ、変態
言えばいいのに」

言って後悔。
しまった、何か皮肉で返せばよかった。

案の定、悪い笑みをうかべる高杉のスネをﾊﾟｧﾝした。

世にも緩い会話→←半か、丁か

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す