ある日の甘味 ページ20
久しぶりに有給とれて、甘味を嗜もうとしたら
「「あ。」」
どうやらあちらも有給を取ったらしい、私服姿の土方くんが居た。
「休暇中ぐらい、肺を休めたらいいのに」
「うっせぇ。休暇中ぐらい好きにタバコ吸わせろ」
それいつもだろ
なんとなく隣に座り、女将に甘味を頼めばまた驚いた顔をする。
「お前も甘味食べんのか…」
「食べるわ！普段何食べるやつだと思ってるんです？」
「お前は女が好きな甘味は苦手だと思ってた」
「甘味は万人が食べるために作られたものですよ。それに私、食べるの好きなんで」
先に土方くんの方に団子が渡された。
食べるのかと思いきや、何故か皿を手に取ると、懐から奇妙な瓢箪型の…
「待て待て待てそれはなんだァ！？」
「何って…マヨネーズだろうが」
さも当たり前のような顔で言われた…
いやいやいや！！かけんのそれ！？マヨを！？団子に！？
ヌロ〜と出されたマヨは余すことなく団子にかけられていく。
こ、これが歌舞伎町の食文化と言うのか…！？
まぁ土方くんの衝撃の味覚はさておき、
「…で？どうなんです、最近」
と話を変えた。
「…んぁ？あぁ、別に。すっかり
今日もどっかでサボってやがらァ…って、それいい事なのか？
まぁ口元の緩みからして、嬉しいんだろうな
大体、私は誰がとは言ってないのに、沖田くんの話し出すあたり…
「そっちは？」
「そっち？」
こういう所だけ鈍感。
指を土方くんに向けたら、俺か…？と聞き返された。
「俺は…大丈夫だ。」
…本当に似てるわ。
「…綺麗な人でしたね」
「は？」
「沖田ミツバさん。
優しくて、強くて、一途な…あんな、女から見ても素敵だと思える女性はなかなか居ません」
「…」
「…ま、それはあなた達が十分知ってることでしょうけど」
「…悪かったな。あの時は総悟を任せて」
「余計なお節介は真選組の癖ですね。
きっと私が何も言わなくても、あいつは自分で立ててましたよ」
そう言うと、
「…俺も立たねぇとな」
って言った気がする。
立ち上がった土方くんは
「お前、それやめろ」
「それとは？」
「敬語だ。お前の性格を知ってる以上、気持ち悪いんだよ」
「失礼すぎる」
気持ち悪いってなんだ。一応最低限の礼儀のつもりだったんだけど
「この借りはいつか返す」
そう言って去っていった。
…借りなんていいのに。
「…フッ、馬鹿なやつら」
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あいうえお - 更新待っていました！！ありがとうございます！！これからもお身体に気をつけて頑張ってください！ (2023年3月21日 4時) (
レス) @page1 id: 138a1201b5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです❤️この作品とても大好きです、応援しております🫶🏻 (2023年2月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - うわあ、、めっちゃよかったです！！更新まってます (2022年8月10日 18時) (レス) @page33 id: f0d2a098e4 (このIDを非表示/違反報告)
rairis - 「出会い」のところにチセという名前があるのですが…… (2022年8月6日 2時) (レス) @page12 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - ピピミさんの降谷さん作品が好きすぎて飛んできました！銀さんの作品でこんなにものめり込んだの初めてです！素敵な作品をありがとうございました！！ (2022年3月29日 0時) (レス) @page33 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピピミ | 作成日時：2018年9月22日 9時
