【銀魂】口悪姉さん【坂田銀時】 (ページ17)

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メル友との打ち上げはメールよりも盛り下がるページ17

「銀ちゃん？どうしたネ、ボーッとして！ケツに虫でも入ったか？」

「んなわけねぇだろ。さぁてと、わたあめ買って帰るかね」

「またアルか！？私焼きそば～」

「お前も食うんかい」

「…なわけねぇよな。うん」

その夜、私は定時に帰れ…るわけもなく

「それにしても、Aさんともあろう人が高杉を見逃すとはね」

「いやぁ、煙だらけだったしロボットと高杉の区別がつかなかったんじゃないですかね。」

あんな派手な紫着といてそれは無さそうだけど

「…ほぉ」

疑うなら疑ってますって言えよ…
怪しいって顔に書いてんだよ！！

「まぁ将軍様は無事なようですし、一応あなたの任務は果たせたということで…いいということにしましょう」

「わぁー優しいー」

パチパチパチと拍手したのに何故か睨まれた。
局長室から出ると、江戸はすっかり朝になろうとしている。

…仮眠でもとるか。

「止まって。」

…おいおいおい。

「なんで何もしてないのに2度も刀を向けられなきゃいけないの」

うるさい、と言って距離を詰めてくる彼女。
信女、と呼んでも返事はなかった。

「高杉と何を話したの」

「いつのことを言ってんの？」

「分かってるくせに」

「無駄な詮索はしない主義でしょ。意味無いと思うけど。」

「異三郎だって気づいてる。でも優しいから何も言わない。でも私は言うわ。もし異三郎を裏切ったら…斬るわよ」

…裏切る？
普段ならスルーしてたけど、何だか今日は妙にカチンときた。

「そもそも裏切るほど私たちの仲って深かったっけ？」

「失礼ね。メル友でしょ」

「メール？ああ、しつこい迷惑メールなら来るけど私のアドレス帳に友達は一人もいないはず」

「可哀想」
「うるせぇ」

「…まぁ、メル友だかズッ友だか知らないけど、もしそうだとするなら」

右足を軸に回転し、彼女の右腕を掴む。

「血反吐吐いても、腸飛び出しても、あんたらにしがみついてあげる」

「…それはキモイ。」

「まじ？あー、だから置いてかれたのかなぁ」

「誰に」

「…秘密。
ねぇ首元、隠した方がいいじゃない？見えてるよ」

そう言うと信女は顔を真っ赤にして掴まれてない方で項を隠す。
手を離してやると、バッと距離を置かれた。

「…陰湿ね」

「褒め言葉として受け取るよ」

信女が去るのを眺めながら、微妙に眠気が覚めた頭をかいた。

「陰湿ねぇ…」

地味に傷つくわぁ…