栗毛とクリカン ページ20
有給を取って歌舞伎町に来た。
それまではいいけど…
「あれー?Aさんじゃないですか」
「…」
何故か栗毛に絡まれた。
ってかいつの間に名前呼び??
そんなに仲良くなったよね??
「元気にしてやした?てかこの前の祭り、来てたんなら教えてくだせぇよ」
そう言ってガッ、と肩を組んでくるこいつ。
急に馴れ馴れしくなったなぁ!
「あなたに教える必要が分からないです。というか仕事してたんですね。真昼間にウロウロしてるもんだからてっきりしてないと思ってました」
「俺の前じゃその猫かぶりは通用しやせんぜ?それにサボリは俺の係でさぁ」
「そんな係ねぇーよ」
仕事しなよ、仕事。
「そういうAさんは何してるんでぃ?」
「私用で」
「俺たちの仲でしょ?教えてくだせぇ」
「そんなに仲良くねぇよ」
「そ、そんな…あの日交わした熱い拳は嘘だったんですかぃ?」
「あんたが嘘ついてんだよ。
記憶弄ってんじゃねぇ」
あー頭痛い。
ケラケラと笑うこいつに、お望み通り1つ拳をぶつけてやりたい。
「…で、結局なにしてるんですかぃ?道に迷ったなら案内してやりやしょうか?」
これでもおまわりさんでさぁ、と自信満々に言うもんだから頭をグリグリしてやった。
「わぁー体罰だァ!警官呼んでくだせぇ!」
「あんたが警察だわ!」
「あんたじゃないでさぁ、沖田総悟って名前があるんで」
「名前呼んだらホッといてくれる?」
「あんたが真選組に来てくれるなら」
「サヨウナラ」
待って待って!と腕を引っ張られる。
なんなんだこの茶番は…
「分かりやした、道案内してあげまさぁ。だから俺のこと名前で呼んでくだせぇ」
「やだよ。別に道案内いいし。迷ってないし。」
「でもさっきから行ったり来たりしてやすぜ」
見てたのかよ!!
言葉に詰まっていると、それきたとニヤリと笑う。
あーもう。
「分かった…沖田クン、道案内してよ」
「総悟にしやしょ。」
「沖田くん。」
「チッ」
おい今舌打ちしたなこの野郎。
「まぁ、今のところはいいでさぁ。とりあえず目的地を教えてくだせぇ」
「ああ、そうだね。店の名前でもいい?」
いいでさぁ、と言ってから店の名前を口にすると、沖田くんは目を見開いた。
なんだ、そんな驚くような店なのか?
「…あんた、本当にそこに用があるんですかい?」
「まぁね」
「分かりやした。案内しやしょう」
そう言って何故かさっきとは様子の違う沖田くんの後ろをついて行った。
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睡魔 noa(プロフ) - 続き待ってますヾ(*´∀`*)ノ (2018年9月4日 20時) (レス) id: 4176890134 (このIDを非表示/違反報告)
八木楓(プロフ) - しゅき (2018年9月2日 21時) (レス) id: dbe5bf77f2 (このIDを非表示/違反報告)
神右宮月左京(プロフ) - あの、岡田以蔵ではなくて、岡田似蔵だと思います! えと、応援してます!!すっごく好きなんで!!頑張ってください!! (2018年9月2日 18時) (レス) id: 0ad6a2b0ae (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ菌@葵 - 異三郎ですよ (2018年8月28日 19時) (レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き気になります!更新頑張って下さいね! (2018年8月27日 11時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年8月24日 11時