「もう他人じゃない」【降谷零】

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あーやばい鼻水止まらない。
よしよしと蘭ちゃんが頭を撫でてくれた。

お姉ちゃんと同じ撫で方…




「さぁ、吹いてください」

今度は安室さんが言った。
ゆらゆらと揺れるロウソク。すぅ、と息を吸いこんだ時


「待って！お願い事は？した？」

コナンくんに言われてハッとする。
そうか、お願い事…なんだろう。

健康…将来安泰…世界平和…



いや、違うな。




「ふぅ、」

皆が、幸せでありますように。









「A〜私と園子から、プレゼントだよ！」

「ありがとう！開けていい？」

もちろん！と言われて開けてみると、ブレスレットだった。

「私たちとお揃いなのよ！」

お揃い…

「園子ったら最初はブランド物のバッグにしよう！って言うんだから…」

「あはは、バッグも嬉しいけど、皆とお揃いの方が嬉しいな」

「ん〜！私も！」

ギューッとまた園子ちゃんに抱きつかれた。
まさかここまで懐かれるとは…

嬉しい


「ねぇ、どうして私の誕生日知ってたの？」

「安室さんが教えてくれたの！もー！！パーティー行くって言った時教えてよ！」

それはごめん、と笑う。私自身も忘れてたっていうか、無いものとして扱ってたから…


だけど何で安室さんが知ってたんだ？


「園子さん、それは秘密にしてくれって言ったじゃないですか」

切り分けられたケーキをテーブルに並べる安室さん。

「ごめんなさーい安室さん！でも安室さんの株あげようと思って！」

「あがりましたかね？」

「「どうですか？？」」

2人揃って聞かれると圧がすごい。

…まぁ、確かに上がってるけど
というか元々安室さんは優しいって知ってる。でも怖かったからそっちの方が印象に残っちゃっただけで…



「それは、ケーキの味次第です」

素直じゃないなぁ、私。

もちろんケーキは美味しいに決まってるから株は上々なんだよ。


パーティーは、もう夜遅いしコナンくんも寝る時間だからすぐにお開きになった。

また改めてするって言ってくれたけど本当にこれで十分すぎるくらいだ。

でも断ったら逆に失礼だと思ってありがとう、とめいいっぱい言った。


園子ちゃんは専属の運転手が迎えに来て、蘭ちゃんとコナンくんは家に帰るのを見送ってから、さぁ私も帰るかとなった時



「車持ってくるので、待っててください」

そう言ってポアロに鍵をかける安室さん。
…ん！？


「え、帰れますよ！？ここから徒歩ですし」

「ダメです。夜道は危険ですから」





…デジャブを感じる。

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