「もう他人じゃない」【降谷零】

番外編2 ページ46

断ケーキ

「いらっしゃい、Aさん！今日はフォンダンショコラですよ」

「わぁ、じゃあそ…………


今日はカフェラテだけでいいかなぁ」

「え」

パリーン

「ちょ、安室さん！？お皿危な…」

「Aさんが僕のケーキを食べてくれないなんて…！？もしかして昨日のパンナコッタ不味かったですか？それともオレンジエイドの煮詰めが甘かったとか？いや、メレンゲの焼き加減がちょっと強かったか」

「ちょ待って待って違います。安室さんが悪い訳じゃなくて…」


ﾊｯ!

「……大丈夫ですよ。僕、太ってるAさんも愛らしいと思いますよ」

「お〜〜〜〜〜？？？この破片を安室さんにぶっ刺したいですねぇ！！違いますから！！今のところ体重はキープ出来てます！」

「それじゃあなんで…」

「言いたくないです」

「Aさん」

ﾂﾝﾂﾝ

「ち、ちょっと頬っぺ…」

「Aさん」

ﾂﾝﾂﾝ

「……っ〜〜！！！！」








「痛ったぁああああ！！？？」








((歯医者にて))

「まさか虫歯が出来たとは…」

「まさか歯医者に連れてこられるとは…」

「歯医者が怖いだなんて意外でした。大丈夫ですか？手を握っててあげましょうか？」

「不安な状況で不安なものを近くに置きたくないので大丈夫です」

「彼女の虫歯菌が根絶するまでよろしくお願いしますね」

「ぐぅ……この状況は不利だ…」

「さぁ、治してケーキ食べましょ」

「そもそもケーキが原因なんだよなぁ」









勧誘


Aさんってこんな僕でも受け入れてくれたんだから、他の人に騙されやしないか心配だ…(失礼)




「おねーさんおねーさん！今流行りのぉ」

「すみません。ツレと待ち合わせしてるんで」



「女の子だと安くするよ〜？」

「あっもしもし？お父さん、今どこー？」



「ちょっと今お時間…」

「I don't speak Japanese」


(全て安室透がこっそり尾行して見た事)



「鉄壁ですね」

「なんですかいきなり」

「益々なんで僕を…(大変嬉しい)」



「すみません、アンケートを…」


「デート中なんで、すみません」

「あっいえいえ〜彼氏さんかっこいいですね〜失礼しました〜」




「さ、梓さんに頼まれたものを…安室さん？」

「」

「息してない…」

「…………ズルくないですか」

「パパっていえばよかったですかね」

「それは本当にやめてください」









(もしリクエストとかあればお願いします)

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