「もう他人じゃない」【降谷零】

番外編 ページ31

長らく更新しなくてすみません…
遅すぎる年明けネタ(メタ)です


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「安室さんは年末何してましたか？」

「あはは、仕事です」

「…想像はしてました」

「でも除夜の鐘は聞けましたよ。ネットニュースで」

「それ煩悩消えますか」

「いえ、寧ろ溜まっていきました。
Aさんには会えないし、Aさんのクリスマスプレゼントに作ったケーキは腐ったし、年末は(公安の決済やらなんやらで)忙しくて偶然神社で遭遇とか狙ってたのに行けてすらないし」

「…は、はあ。」

「Aさんはコナンくん達と参拝行ったんでしょ。」

「はい。蘭ちゃんが誘ってくれました…へへ」

「くっ…！あなたはいつも蘭さんばっかり…
それに何かとコナンくん達と行動してるし！！」

「拗ねないでください」

「拗ねてないです」

「あからさまに頬を膨らましてるじゃないですか」

「女子はこういう顔に弱いんじゃないですか？」

「あなたの場合、そういうあからさまな意図が見え見えなので胡散臭いという言葉が似合います」

「年明けから毒舌過ぎませんか？」





「だってさっきから聞いてみれば、自分ばっかりみたないな言い方するじゃないですか」

「え」






「クリスマスパーティーも、参拝も…




あなたが来ると思って行ったのに。
…あ、いや、あなたが居なくても楽しかったですけど。」

「…」

「…なんで黙るんですか。」



「これが、僕のお年玉…？
年末働いたかいがあった…！！まさか拗ねるAさんを見れるなんて！！」

「何を言ってるんだこの人は」

「お返しに、僕がAさんのお年玉になります。」

「本当に何を言ってるんだ」

「大切に…してくださいね？」




「“大切に”近所の神社の賽銭箱にぶっこみます」

「遠回しにお参りデート誘ってるんですね」

「今日はいつにも増してポジティブだこの人！」

「そんな照れなくても」

「照れないです！」

「またまた〜」

「か、帰ります。冬休みの宿題しなきゃ」

「学生は大変ですね。よければ手伝いますよ」

「…何故安室さんも帰る準備をするんですか」

「え？だってもうシフト終わりだし、僕が終わるまで待ってくれてたんじゃないんですか？」

「このポジティブ大魔神！！」

「ささ、この近くに縁結びの神社があるらしいですから」

「は！？ちょ、行かな…誰か！！誰かー！！なんでこんな時に限って誰もいないんだー！！」

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