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養子縁組_参拾伍 ページ37

「いやいや、絶対無理だろ。馬鹿か?」









そう言った途端、風が吹き荒れる。









風が止んだ頃には、其処は暗い海の中だッた。









「何処だよ此処…此れもうちの脳内なのかよ…。Aワールド広すぎね⁇」









息は…いや、出来無かったら声出せて落ち着いてられ無いか。









にしても、何だ此処。









そう思った瞬間、私に誰かの記憶が流れて来る。









「貴方、こーんな雨の中、何で傘も差さずに蹲って居るの?」









綺麗で、女性的な優しいひと。









身形からして、何処かの貴族なのかも知れ無い。









彼女を見ると、酷く懐かしく、涙が私の頰を伝う。









「誰の、記憶?私じゃ無い。なのに如何して_______。」









「私は、------。貴方、こんなに小さいのに、家も親も名前も無いのね。」









「じゃあ、私が付けてあげるわ!そうねえ、Aなんて如何かしら?」









嗚呼、此れは二代目の記憶。









そう思った。









間違い無く、私の記憶で、









同時に、二代目が一番愛した日々の記憶。









そして、走馬灯の様に流れて来る女の人と私の日々の記憶。









そして、楽しい日々は暗転する。









「御免なさい…私は結局無力何だわ。まだ幼い貴方に、こんな思い出は作りたく無かったのだけど…。ええ、だから、御免なさい。貴方に、幸おおからん事を____。」









嗚呼、此の人と、二代目の日々は終わった。









同時に、この走馬灯も終わる。









「私の記憶じゃ無いけど、迚も、あんまりだ。こんなのって…」









そう言った瞬間だった。









目の前に血だらけの部屋が広がる。









「ふう…あは。お久しぶりですねえ、太宰さん。ご迷惑掛けました」









清々しい笑顔を太宰さんに向ける。









太宰さんは目を見開いて私を見る。









「Aちゃん…?良かった…!!正気に戻って呉れて!」









部屋と同じ位血だらけな太宰さん。








きっと、一代目を止めて呉れて居たんだろう。









どーせ、私処刑されちまうンだろうけど。









太宰さんは良く分から無い。









うちを拷問するし強制するし、最悪だ。









でもこうやって、血みどろになってでも、正気に戻そうとしてくれる。









「本当、意味分からないです、太宰さん」

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名無し51518号(プロフ) - 2番でお願いします!(>人<;) (2017年10月11日 22時) (レス) id: 1b779db6bf (このIDを非表示/違反報告)
留羽謝(ルーシェ)(プロフ) - 私も2でお願いします (2017年9月17日 1時) (レス) id: c408aec3db (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん@オルタ(プロフ) - ネイラさん» 分かりました~。投票ありがとうございます! (2017年9月12日 20時) (レス) id: 06197db1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ネイラ - 私は2番がいいです! (2017年9月10日 18時) (レス) id: fe4d300d0c (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん@オルタ(プロフ) - うらっしーさん» 了解しました。投票ありがとうございます! (2017年9月9日 0時) (レス) id: 06197db1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:BB | 作成日時:2016年12月9日 21時

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