養子縁組_参拾壱 ページ33
「い…一体…何が起こった…?」
「…太宰さんの所為だ」
私は破裂した浜原さんや浜原さんから出来たオブジェの跡を見て呟いた。
「とりあえず…如何云うことだい。説明し給え」
淡々と云う太宰さん。
数奇の焦りは何処へ行ったンだか。
でもそんな事を考えられる程私の頭は冷静じゃない。
…訂正。無いらしい。
私は今、目の前の人物に意識を集中させる。
容姿は______私と瓜二つ。
可笑しい。目の前には太宰さんが居るはずなのに
「此処は貴方の精神世界だよ。落ち着いて、悪い所じゃない」
何とまあ。
私は自己紹介をする。
「ご丁寧に如何も。知ってるよ。貴方のこと」
「はい??」
そんな時、精神世界とやらの外の音が聞こえた。
「____________から」
「何だ___」
「お前が!!!!お前が私の異能を解いたから!!私の愉しみを取らないでよ!!!寶!人間は嫌いなのよ!!!何時も私を絶望に導く!!!許せない!赦さないわ!人間なんて…滅んでしまえば良い!!!!!!!!!」
何を云って居るンだ私。
私は人間だ。何で同族嫌悪をして居るんだ。
此処は私の精神世界。
外の状況は嫌でも聞こえる。
女の子
は、こっちを見て云った。
「良いよね貴方。羨ましいよ私。今向こうで叫んでる方も私も、無知な三人目の貴方が憎くて仕方がない。」
「其れって如何云う」
「聞こえなかったかなあ?無知なお前が羨ましい。そう云ったんだけど」
溜息を吐き、私へ冷やかな目線を送る冷静な女の子。
そうじゃ無くて、今三人目の私とか云わなかった?
私が問う。女の子はイライラし乍答える。
「あははっ。知らないの。そう、知らないのね。良いよ。何も包み隠さず教えてあげる。」
嘲笑し乍私の方へ近づいてくる女の子。
思わず後退りをしてしまう。
「やだな、そんなに怯えないでよ傷つくから私。此れでも元は貴方なんだからね。」
そう云うと椅子とテーブルが出てくる
「紅茶でも如何?」
「砂糖とミルク、大量で」
「ガキだなあ。はい。」
「ども」
受け取った紅茶を飲む。
「さ、じゃあ始めるね」
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名無し51518号(プロフ) - 2番でお願いします!(>人<;) (2017年10月11日 22時) (レス) id: 1b779db6bf (このIDを非表示/違反報告)
留羽謝(ルーシェ)(プロフ) - 私も2でお願いします (2017年9月17日 1時) (レス) id: c408aec3db (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん@オルタ(プロフ) - ネイラさん» 分かりました~。投票ありがとうございます! (2017年9月12日 20時) (レス) id: 06197db1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ネイラ - 私は2番がいいです! (2017年9月10日 18時) (レス) id: fe4d300d0c (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん@オルタ(プロフ) - うらっしーさん» 了解しました。投票ありがとうございます! (2017年9月9日 0時) (レス) id: 06197db1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:BB | 作成日時:2016年12月9日 21時