【文スト】最年少幹部さんと養子縁組なりました【太宰治】【東方project】 (ページ23)

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養子縁組＿弐拾弐ページ23

「…中也君。其の通りです。顎外れ掛けました。最悪ですね小6で拷問デビューですよマジ無いわ」

「つったってしょうが無ェじゃねェか。

ポートマフィアの、況してや幹部補佐が拷問出来ねェ何て洒落なんねェぞ。」

其の通りです中也君。

あー…最悪だわ…失敗して殺っちゃったらアレじゃん…

「精々、殴られて撃たれない様にな。気をつけろよ。」

「そうなんです！彼の人芥川君に甘すぎですよ！知ってます！？」

身を乗り出して中也君に云う。

中也君はビックリして落ち着け、と一言。

「で、何だ。彼奴が芥川に甘いィ？何云ってンだお前。馬鹿か？」

「んな！？馬鹿じゃ無いです！事実です！」

「だってお前、撃たれてねェじゃねェか。殴られてもねェだろ？」

「ふっ…君は未だ未だ無知だなあ。

私は初めて訓練した時…何度やっても失敗してました…」

懐かしむ様に外を見る私。

迚もサマになってるぜいえー。フゥフゥ。

「…で、何だ。」

「ハッ！そうですそうです。

其れで呆れた太宰さんがですねぇ！

私に一言こう云ったンです。

『君、後三発以内で当てられなかったら四発殴って六発撃つ。』

…酷く無いですか！？初日から芥川君越してるンです！アレは痛かったです！」

「で。手前其れだけかよ。

芥川そんなの越してるぞ。

良く殴られてる。そうで無くても。

馬鹿にされてる。お前の倍だ。」

「…アレは虐待だ。お前は何も知らねェンだよ。太宰はお前に甘い。」

真面目になって私に云う中也君。

「…甘いンですかね。なんかすいません。」

「いや。良い。さ、着いたぞ。頑張れよー…」

急に留まる車。

中也君はそっぽを向き乍私の頭をポンポン、と撫でて呉れる。

小さい乍も優しく撫でて呉れる中也君は、矢張り大人だった。

…チビだけど。18だけど。

「じゃ、又ね中也君。今日は六時間だから。」

「おう。じゃな。」

私を降ろすと凄いスピードでポートマフィアの方向に走っていく車。

其れを見届けて校門に向き直って歩き出す。

周りは派手なお嬢様から推薦で入った地味な一般人まで様々。

私はぼーっとし乍教室へ向かった。