【文スト】最年少幹部さんと養子縁組なりました【太宰治】【東方project】

養子縁組＿弐拾 ページ21

「あ！そうだ！私、何処で寝れば良いですか？」









蟹缶のゴミを捨てて、太宰さんに尋ねる。









確か私の荷物も届いてるはずだ。









さあ！私の荷物よ！何処に居る！？









「もぐっ…嗚呼、君の部屋は此方だよ」









そう云ってリビングを出て廊下に来る。








先ず、左に洗面所が有る(お風呂と洗濯機も此処)。








もうちょい歩くと右手にトイレ。









曲がり角を右に回ると部屋が二つ。








左に一部屋、突き当たりに一部屋。








「此処が君の部屋だよ。

荷物も片付けて置いたよ。

今日は疲れただろうからお風呂に入ると良いよ。

バスタオルは貸すし」









「ええ…何か有難うございます…

言葉に甘えてお風呂に入って寝ます。

此れから宜しくお願いします。」







ぺこりとお辞儀を為る。








悪魔だがプライベートでは優しい人らしい。








でも私はあんな悪魔嫌いだわ。








「あ、バスタオル引き出しの中だから。

右から二番目、上から三番目。好きなの使って良いよ。」









「有難うございます…」









「それじゃ、またね。お休みー」









太宰さんはヒラヒラと手を振ってリビングに戻っていく。









其れを見届けて取り敢えずパジャマと着替えを取りに中に入る。









「うわ…すっごい綺麗…」









揃えられた家具の数々は木の香りが漂う部屋にとても良く馴染んでいる。









然もベランダがついて、中からヨコハマが一望出来る。









ベランダに出て見ると迚も気持ちの良い夜風が吹いて居た。









「あー…気持ち良い。」









そろそろ眠くなってきたのでベランダを出て、箪笥から着替えを取り出す。









…そういえばどうやって私の下着片付けたんだ？









「まあいっか。」









そう云って私はお風呂に入って、部屋に戻った。









ボフッと音を立て私を包み込むベッド。









サイズはキングサイズの様で私はゴロゴロ、自由に動ける。









あーあ…何でこんな事になったんだろう。









三週間と二日前に親が死んで、









葬式が終わると即孤児院行き。









今迄沢山愛でて呉れた親族達はみーんな知らん顔。









まるで私が居なかったかの様に。









そしたら今度はポートマフィアの養女になって。









「こんなの最悪_____」









私の声は誰にも聞こえなかった＿

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