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治「…Aちゃん、何してるん?」


「…え」




何故か治くんの声が聞こえると思ったら時計の針は19時を指していて。
ボーッとしている内に彼らの部活が終わる時間になってしまっていたのだ。




「やば!ボーッとし過ぎた!帰らねば」


ガタッと勢いよく席を立つと、治くんは「ほんなら一緒に帰ろか」と言った。









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「ごめんね、なんか送ってもらう事になって…」

治「ええねん。あいつらに先帰ってええ言うて結局一人やったし」



治くんと2人、並んで歩く。



「そう言えばなんで教室に来たの?」

治「教室に忘れ物してん。で、2組通ったら誰か居んねんもん。びっくりしたわ」

「お化けかと思った?」



「思った」と言って彼は笑う。
その顔は本当に侑ソックリで、少し苦しくなる。

歩く度にチャリンと音を立てて揺れるキーホルダーを見つめた。
一度外したくせに結局付けてる私は侑にめっぽう弱い




治「それ、ツムがあげたキーホルダーやろ」

「え、あ、うん!」


急に言われて焦る。
見過ぎたかな…



「…私も侑にあげたんだけどね、かわいくないマグロのやつ。まぁイルカの方が可愛いから侑は鞄にイルカ付けてたけど…」



こんなこと言っても仕方ないのに、口からこぼれ落ちる。



治「…」



ほら、治くん困ってんじゃん。






治「…Aちゃん見てへんの?」

「何を?」

治「ツム、部活用の鞄に付けてんで」






「…え…?」






部活用の鞄…

うわ、その発想はなかった






治「あいつ、部活行く直前まで見つめとったわ」


笑いながら話す治くん。
え。なにそれ、可愛いすぎない???


治「それよか、貰った日の夜。随分嬉しそうに眺めとったで。舐めそうな勢いやった」

「絶対止めてね治くん」



何だか、体の力が抜けた。
さっきまでのモヤモヤが一気に晴れてゆく。

と言うか、ちゃんと確認しないで凹んでた自分が恥ずかしい…。




治「よかったな」

「何が…」






治「ツムが昨日の子があげたキーホルダーだけ付けとると思ったんやろ」

治「大丈夫やで、絶対Aちゃんの方が大事やから」



「…」



治「照れとる…!」

「照れてません!!」

治「なぁなぁ、Aちゃんツムの事好きなん?」

「めちゃくちゃ楽しそうだな!!」



やはり双子、同じ血が通ってる。



治「教えてや〜」

「…絶対言わないでね」

治「やっぱそうなんや!」



治くんにバレました

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おしゃけ - 神ですか?最高です!腹筋バッキバキです! (2020年8月23日 16時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
- 桜蛇食堂のパスワードを教えて下さい! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うにさん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて嬉しいです!(´∀`*) (2020年6月13日 14時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - ストーリーはもちろん、会話のノリが面白すぎて大好きです( ^∀^)更新楽しみにしてます〜! (2020年6月13日 14時) (レス) id: ce4cd01202 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あゆさん» 嬉しいです!笑 私も書いててあそこ好きでした!笑 (2020年6月12日 9時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月5日 9時

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