【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

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夜ご飯を作り終え、体育館へ戻るとツムが手招きをしている

練習は丁度今終わったようだ。


ぱたぱたとツムに駆け寄ると「やるで！」とボールを渡される



「あたしにスパイク打たせてや！ツム！」

侑「ええけどお前、ちっさいからスパイク打てるんか心配やわ」

「まーそれは否定せんけど、ツムなら打たせてくれるやろ？」

侑「…！あったり前や！」


あからさまに嬉しそうなツム。
扱いやすい奴とはこいつのことや。




北「Aさん、まずは軽く体操とストレッチせなあかんで」

「あ、そうでした！！」

北「ちゃんとせな怪我するかもしれんからな」


あたしの後ろから登場した北さんにそう言われる。
北さんは今日もご飯作りを手伝ってくれた



あたしが軽く体操をしていると、

侑「北さんにストレッチ付き合ってもらえや、なあA？」

とニヤニヤしながらツムが言う



「な、何急に…！」

北「ええよ、ほな、Aさん座って」

「えっ、い、いいんですか！？」

北「背中押すだけやけどAさん女の子やしAさんがええならの話やで」

「あたしはそーゆーの全然気にしないんで！」

北「せやったら良かったわ、じゃあ押すで」



ぐぐぐぐ、



「あだだだだだだだ」



北「…めちゃくちゃ体硬いな自分」

「お恥ずかしい…」





__....






侑「A、全力で打つんやで！あと、お前らは全力で拾いに来てな」


何とか体操とストレッチも終わり、ツムにトスを上げてもらう。

ネットの向こうには治、倫太郎、銀島くんが身構えている




侑「ほな、いくで。アランくんお願い！」

尾白「はいはい」



山なりに上がったボールをツムが綺麗にトスする

それを追って走り出し、グッと力を入れてジャンプする


…あ、打てそう。めっちゃ打てそ…







スカッ





「いで！？」








打てそうだと思ったボールを思いっきり空振り、それだけではなく頭にボールが落っこちてきた。


「……」

侑「……」

ネットの向こうの方達「……」



静まる体育館、


いや誰か笑えよ。ツッコめよ。
ボケとして拾えよここは。オイコラ関西人ども。









侑「…ブッwwwww頭wwww大丈夫かwwwww」

「普段なら殴ってたけど良かったな、今はそれが正しい反応やわ」

侑「何がやねん」




角名「Aさーん、ふざけないでもらえますかー」

「残念ながら大真面目やで！！！」




次は絶対決めてやる！！

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