【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

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北「次の練習は来週の月曜からな。それまでちゃんと体休ませなあかんで」

部員「はい！」



無事稲荷崎高校へ到着し、北さんの話を聞く
「暑いから、体調管理も気ぃつけてな」と添える北さんはもはやオカンだ。いや最初からオカンだった。



北「あと、」


北「臨時マネージャーの桃瀬Aさん」


「…！？」



いきなり名前を呼ばれて焦る。
「は、はい！」と勢いで返事をすると



北「7日間ありがとうございました」

部員「「ありがとうございました！！」」



なんと部員全員があたしに頭を下げた。



「や、そんなそんな！あたしもバレー部のみんなと関われてよかったです」

北「Aさんのご飯も洗濯も掃除もみんなえらい褒めとったで。ほんまにありがとう」

「…はい！」


こんなに感謝されるならマネージャーも悪くないかもな、なんてことを考える。

監督の「解散」という合図と共に7日間の合宿は幕を閉じた






____________








「つっかれたあーーーーー！」

治「お疲れ」

「お腹すいた。サム、お菓子ちょうだい」

治「きのこの山とたけのこの里どっちがええ？」

「おま、まさか二刀流…！？」

治「フッフ、一つだけ選ぶっちゅー考えが凡人やねん。通は二刀流やでAさん」

「流石や…」






侑「ツッコミ不在の恐怖…」


「しゃあないやろ、あたしもサムも疲れてふわふわしとんねん。今日はツッコむ気力ないわ、代わって」

侑「嫌やわ。お前らのボケ拾う体力は無い」

治「ええやん、いつも余計な体力使うとるやろ」

侑「お前のボケ拾うんが一番体力消耗すんねん！」

治「いやこっちのセリフや」



帰り道を3人で帰るなんて久しぶりすぎて。
2人は部活があったのもあるし、あたしはあたしで女子から目の敵にされまいと一緒に居るのを避けていたし。何だか昔に戻った気分だ。

常に一緒に帰っていたのは小学生が最後
よく公園で寄り道して門限遅れて怒られたっけ


　

「うま…止まらん」

治「きのこも食いたかった」

侑「メシ入らなくなるで」



結局3人でたけのこの里を頬張りながら家まで歩く
今日の晩飯何やろなーと平和な会話をして。

お互い好きだという気持ちがバレているというのにこの会話、この雰囲気は中々凄いと思うけど…




治「Aはい、あーん」

「イケメンからのあーん…うへへ。あーん♡」

侑「おいサム！！抜け駆け禁止やで！」





あたし達らしくてええかも。

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