【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

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ツムが変なこと言うから、

勢い余ってカミングアウトしてしまった。



「…っはぁっ…はぁっ…」



そして、そのまま逃げてしまったあたしは
とりあえず倫太郎に連絡…



侑「待てや！」

「うわっ！？」



いつの間に追いかけてきたツムがあたしの腕を掴む



侑「逃げ足だけは速いなお前」

「ちょ、今は1人にしてや…」

侑「あんなこと言われて1人に出来るわけないやろ」

「…っ…」





侑「…さっきの、ほんまか」





誰もいない廊下に響く声

目を逸らそうにも
逸らさせないと言わんばかりの視線にドキリと心臓が跳ねる。





「…うん」




どないしよ、気色悪いって思われるやろか。
今までただの幼馴染みやと思ってた奴に、急に好きとか言われたら…


涙が浮かんでツムの顔がよく見えない。
もうだめだ、最悪の想定しかできない。



「ごめんな、キモいやろ。忘れてええから」



幸い、廊下は暗くて涙は見えていない。
気持ちを伝えることがこんなに怖いことだとは思わなかった。






侑「そーいやお前の泣いた顔久々に見たわ」

「…っ！？」




それは一瞬だった。
いつの間にかあたしはツムの腕の中にすっぽりと収まっていて、ツムの親指が優しくあたしの涙を拭っている。



侑「キモいとか思うわけないやん」



へにゃりと笑うツム




侑「せやけど、ひとつ引っかかんねん」
　

「…うん、」







侑「俺とサム、どっちか選ばれへんのか？」









ごもっとも。

正直、気持ちは宙に浮いたままで。
ハッキリしないままツムに気持ちを伝えたのも失礼だったななんて不安を掻き立てられる



「…明日、サムに本当のこと話すつもりやねん。」


あたしがそう言うと


侑「そうか、せやったら明日、返事聞かせてもらおか」


と、ツムはそう言った。









…返事？









侑「俺もAのこと好きやねん。」









照れ臭そうに笑った侑は
さっきよりも強く、あたしを抱きしめた

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