【宮侑】幼馴染みに恋をしたい【宮治】

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「絶対乙葉やと思うけどなぁ…」




逆に乙葉ちゃうなら誰やねん。
あたしのよう知ってる子でサムと話す子…



…




居らんな。




いつも乙葉の勘よお当たるけど、今回ばかりはあたし勘の方が当たっとると思うな。





侑「何難しい顔してんねん。一段とブスやで」

「侑クンは暴言しか言えないんですかね！？」



今日は治との練習日だけど、暇だったから早めに宮家に来てお風呂待ちの侑と駄弁っていた



侑「悩み事か、」

「…まあそんなとこ」

侑「どないしたんや」

「んー…別に大したことやない」



ツムにでも言えたらな、と思うけど
サムの気持ちを考えたら絶対に言えんな。



侑「最近お前隠し事多いよな」

「そお？」

侑「昔は何でも言うてたやん」



どこか寂しそうな顔のツムに、少し罪悪感が湧く

そうやんな。ツムはあたしと幼馴染みで居たいはずや



侑「北さんの事もそうやで」

「そ、それは…」


北さんのこと、やっぱ言った方ええよな。
後からまた嘘やったとか言ったらツム怒るやろな。


侑「…」


「ごめ、」





____ｶﾞﾗ





治「Aもう来とったんか」



ポタポタと髪の毛から水を落とす治がドアから顔を覗かせる


「暇やったから」

侑「俺風呂入るわ」


ソファから立ち上がり、ズカズカとお風呂場に向かって行くツム。

なんだか気まずいまま会話が終わってしまった

結局、北さんの事も言えないまま。




治「何怒ってんねんアイツ」

「今回悪いのはあたしや」

治「…とりあえず部屋いこか」

「うん、」



お菓子食うか？と、心配そうな顔をして自分の鞄からお菓子を出してくるサム。
いつもと違うあたしに戸惑っている

受け取ったチョコレートを見つめていると
「食わんの？」と言わんばかりにサムもあたしを見つめてくるので一口、口に入れた。






あたしはどうするべきなんだろう。

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