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「うぉいツム！！！何回鞄忘れとんねん！！」
ズカズカと廊下を歩くあたしの手にはツムのスクールバッグ。
そう、コイツまた鞄わすれてあたしにLINEしてきよった。
「一生のお願い、今月3回目や…！！！」
''一生のお願い'' の意味知らんとちゃうか
と、猛烈に頭を悩まされる。
いやそんな事より。
今回、何の手もないまま体育館に向かっているのが今年イチ不安である。この間は奇跡的に北さんがドア前に居たから体育館に入らなくて済んだけど…
…北さん
「…はあぁああぁ…」
いろいろと憂鬱だ。
_______________
__________
何とか体育館まで来たものの、やはりあたしの最後の希望も静かにフェードアウトしていく。
体育館前に人はいない。
「ま、まぁ想定内や…」
ふぅ、と深呼吸をした後、体育館の扉に手をかける
もうどうにでもなれ！！
ガガガ、と重たい扉を開け…
ん？なんか軽…
北「おっと、」
「わ！」
2人同時に開けていたのか、思ったよりドアが軽くてよろけるあたしを支える北さん。
いやええ匂いすんな
って、そうじゃなくて。
「す、すいません！！！」
北「や、大丈夫やで。って、Aさんやん」
「ど、どうもぉ〜」
本当に北さんとよぉ鉢合わせるなあたし…
北「…その鞄、また侑か」
「はい…」
北「ちょっと待っててな、」
そう言ってくるりと体育館の方へ向きを変えて歩く北さん。あ、ツムの事呼んでくれるのか。
なんかもう、北さんが彼氏やったら幸せそうやな。と現実逃避しているあたしがいる。ツムの野郎。
…5分後…
北「ごめんな、遅なって。連れてきたで」
侑「…」
北「ほら謝り」
侑「なんで俺がコイツに、」
北「なんか言うたか」
侑「すいませんしたッッ！！！！！！」
「…え？」
何が起こっているのかわからない。
ツムがあたしに頭を下げているだと！？
…って、もしかして
北「ちゃんとせなあかんで」
侑「わ、わかってます！わかってますって！」
あかんツム、頭これ以上下げられないところまで下げてる大丈夫か。
今すぐにでも写真撮ってやりたいけどあたしまで北さんに怒られそう、それだけは避けたい。
「も、もうええから！」
北「そうか？(ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ」
侑「いでででででででで」
北「Aさんがええならもうええか」
侑「背骨何本か折れてへんか…」
北さん、恐るべし。
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な(プロフ) - 桜咲くちゃんさん» 私もそれ思いついたとき、一人で笑ってました(〃ω〃) (2020年7月25日 11時) (
レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲くちゃん(プロフ) - ハムにいちいち笑ってます！ (2020年5月18日 20時) (レス) id: 59335f5ee4 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ちいさん» 無事修正しました！！ありがとうございます！！(´；ω；`)これからもよろしくお願いします！！ (2020年5月5日 11時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - 本当に大好きです！神作品ですね、つい一気読みしました() ひとつ気になったんですが、43ページのところ、『サムがあとから部屋に』ってところツムじゃないですかね、すこし気になったので... (2020年4月29日 15時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - なさん» おおおおおお！！楽しみにしてます！！ (2020年4月27日 13時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な | 作成日時：2020年3月24日 12時
