蜜月華

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〜A side〜






それからは、皆さんの " 妖 " としての特徴を聞いた



妖魔を払う力にも種類があって、

初手では遅れてしまうけど確実に祓うことができる
『浄化型』と、

素早く攻撃できるけど一撃で祓うのは難しい
『瞬発型』があるらしい




妖魔の気が逸れている時は『浄化型』が確実に、

こちらに敵意を向けられている時は『瞬発型』が先に攻撃し、
怯んだところを『浄化型』が祓う




そして、今日助けてくれた阿部さんは『浄化型』で、
妖魔が私に襲いかかってきてたから確実に祓うことが出来たということと、

『浄化型』は他に深澤さん、渡辺さん、向井さん

『瞬発型』は佐久間さん、宮舘さん、岩本さん、目黒さん、ラウールさん

ということを教えてもらった



　





深「ちなみに、ラウールはちょっとだけ『浄化型』も使えるんだよね」





A「えっ、そうなの…？」





ラ「うん！でもそんなに得意じゃないから緊急時だけね、

『浄化型』を使い過ぎると体力切れちゃうんだぁ」






A「なるほど、諸刃の剣ね…」






岩「そして『浄化型』の方が抑制剤の副作用を受けやすいんだ、

佐久間は今回飲みすぎたからダウンしちゃってるけど、
俺ら『瞬発型』は割と薬には強い」






渡「けどお前らも全く出ないわけじゃねぇだろ」





目「まあ、そうだね」





宮「できればそんなに飲みたくないけど、仕方がないからね」





A「でも、私がいれば、抑制剤は飲まなくていいんだよね…？」





向「えっ…、まあ、そうやけど…、ええの？」





A「覚悟はできてるので、」





阿「そっか、ありがとう、けど無理はしないでね？」





A「…っ、うん、」




私が彼らの役に立つのなら……


まだ出会ったばかりの彼らに、何故か特別な感情を持っている自分がいる

これも私の宿命に刻まれた何かなのか…
　
　
　

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