N.8 ページ12
二階堂side
【ピンポーン】
夜遅く来客を告げる音。
きっとAだ。
今日はもう帰ってこないと思ったけど。
｢おかえり｣
｢ただいま｣
笑顔…？上手くいったのか…？
｢A、｣
｢お別れしてきた！｣
笑顔と明るい声。
だけど、きっと感情と伴ってない。
｢そっか｣
｢どうしよ〜私もう結婚できないかも〜w
今から新しい出会い探すエネルギーだってないしさ、こんな私もらってくれる人もいないだろうし！｣
｢A……｣
辛い時、無駄に言葉数が増えるのはAの癖だ。
｢このまま独り身で死んでい｣
Aの言葉を遮るように小さい背中を後ろから抱きしめた。
｢ニカちゃ…ん｣
そんなに今にも泣きそうな声出すなよ。
身体もこんなに震えてる。
｢俺がもらってやるから｣
｢…えっ？……｣
｢嫁にもらってやる。
Aの傍にずっといてやる｣
｢あの…私……｣
｢わかってるよ。
今すぐ気持ちの整理がつかないことくらい。
でも、黙って聞いてらんなかった｣
｢ごめ…なさい…｣
気付いたらAからはさっきの笑顔が消えて、ポロポロ涙を流していた。
｢いいよ。
とりあえず泣け。
俺の前では無理すんな｣
｢…ありがとう、ニカちゃん｣
その後Aは腕の中で声を上げて泣いた。
今まで我慢していたこと、溜め込んでいたものを一気に吐き出すように。
そして小一時間泣き続けると疲れて寝てしまった。
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ゆな(プロフ) - こんにちは☆みっくんと別れたのはびっくりでしたが、各メンバーとのストーリーも読んでみたかったので面白いです(^^) (2019年2月25日 17時) (
レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
おしむ(プロフ) - another story出してほしいです！！ (2019年2月14日 17時) (レス) id: 715f7ee14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：molu | 作成日時：2019年2月13日 22時
