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記憶6 ページ7





in産屋敷邸


A『今日は時透くんのことについて聞きに来ました。』

お『無一郎がどうかしたのかな?』


A『私達、幼馴染だったはずなんです。でも、あっちは私のこと覚えてないみたいで…。』

お『実は、無一郎は記憶喪失なんだ。確か3年前、無一郎と双子のお兄さんが、山奥で倒れていたのをあまねが発見してね。両親も少し前に亡くなられていたみたいだから、二人をこの屋敷に連れてきて、医者を呼んで傷の手当をしてもらった。だけど、お兄さんの方は遅かったみたいで、既に息を引き取っていたんだ…。幸い無一郎は、目を覚ましたんだけれど、大切な人を失ったショックが大きかったようで、それ以前の記憶を無くしてしまったんだよ。』


お『ああ、それと無一郎は、ここに運ばれるまでの間、ずっとお兄さんとそこにいた女の子?の名前を呼んでて、確かその娘の名前は…君と同じAだったかな。』

A『多分、その女の子は私です。二人の両親が亡くなった後、私は無一郎くんとお兄さんのことが心配で、時透家で一緒に暮らしてました。だけどある日、2人が山奥に入ってから数時間しても帰ってこなくて…。私は不安になって探しに行ったら、無惨な姿になっていて…、二人とも亡くなってしまったんだと勘違いしたんです。その時あまね様に教えて頂いて、初めて鬼という存在を知りました。二人を保護された時、私もついていきたかったんですけど、家族が心配するから家に帰った方がいいと諭していただいて、私は自分の家に帰りました。』

『それから…あの時止めておけば、今も三人で笑っていられたのにと後悔しなかった日はありません。私はその気持ちを胸に、今日まで斬首してきました。』


A『私は無一郎君に再会できたのが嬉しくて、相手の気持ちも考えずに、一人で盛り上がってしまいました…。』

お『Aは悪くないよ。今無一郎は記憶障害も患っていて、無遠慮な言動が多いかもしれないね。だけど君も知っていると思うけど、本来は人想いの優しい子なんだ。記憶を失う前から親交がある人と関われば、大切なものを取り戻せるかもしれない。辛いかもしれないけど、これからも彼を気にかけてあげてくれないかな?』

A『優しいお言葉ありがとうございます。私も時透君の力になりたいので、今まで通り関わっていこうと思います。』



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , 時透有一郎   
作品ジャンル:恋愛
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ももちゃん(プロフ) - キャラメルさん» そんな風に褒めて頂けて、大変嬉しいです。ありがとうございます。第2章としてむいくん視点で過去を回想するお話を更新していく予定ですので、是非読んで下さいね。分かります!!毎週月曜日が楽しみだったから終わって寂しい。柱稽古が待ち遠しいですね。 (8月1日 17時) (レス) id: 6a9b81feac (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル - この小説また更新されますか?すっごく読んでて楽しかったのでまた続き読みたいです!私も刀鍛冶編のアニメ見ましたよ!むいくんかっこよかった!見るたびに月曜日の憂鬱がなくなってました!柱稽古のアニメ楽しみ!! (8月1日 15時) (レス) id: 19e6b4c377 (このIDを非表示/違反報告)
ももちゃん(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年4月15日 20時) (レス) id: 6feda0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とっても面白かったです (2021年3月27日 20時) (レス) id: 7c0e9b4de4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ももちゃん | 作成日時:2020年7月6日 20時

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