記憶20 ページ22
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自分は、父さん、母さん、兄さんと僕の四人家族だった。
山奥に住んでいたから、近くに人は住んでいなくて、友達は一人もいなかった。
そんなある日、彼女が家の隣に引っ越してきた。
Aちゃんは僕らより３つ年上で、明るくて誰にでも優しいお姉さんだった。
だから、僕達が仲良くなるのに時間はかからなかった。
初めはぶっきらぼうだった兄さんも、そんな彼女に少しずつ心を開いていった。
それから僕らは、毎日の様に山に登ったり、木の実を食べたりして遊んだ。
僕達は、友達ができてとても嬉しかった。
何気ない日々だったけれど、毎日が幸せだった。
だけどある日突然、そんな日常が奪われた。
父さんと母さんが亡くなったのだ…。
僕は悲しくて寂しくて、ずっと家にこもって泣いていた。
兄さんも表情には出さなかったけれど、しばらく口を閉ざしていた。
そんな僕らを見かねて、Aちゃんが家を訪ねてきた。
A『むいくん、ゆうくん、ちゃんとご飯食べてる？』
無『Aちゃんっ……！ｸﾞｽｯ』ｷﾞｭｯ
僕は我慢できなくなって、彼女に抱きついた。
A『……辛かったね、寂しかったね。思いっきり泣いていいよ。』ｷﾞｭｯ
Aちゃんは、僕を強く抱きしめ返してくれた。
僕の張りつめた心が、ほんの少し緩んだ気がした。
A『今日は二人におにぎり作って来たの！ずっと何も食べないと、元気なくなっちゃうぞ〜』ﾆｺｯ
彼女はいつも通り明るかった。
落ち込んでいた僕らを、元気づけようとしてくれたのだろう。
久々に食べたご飯は、とてもおいしかった。
Aちゃんのおにぎりは優しくて、涙のせいで少ししょっぱかった。
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ももちゃんです！過去編少し長くなりそうです……！！
まだ、続きます。すみませんw
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ももちゃん(プロフ) - キャラメルさん» そんな風に褒めて頂けて、大変嬉しいです。ありがとうございます。第2章としてむいくん視点で過去を回想するお話を更新していく予定ですので、是非読んで下さいね。分かります!!毎週月曜日が楽しみだったから終わって寂しい。柱稽古が待ち遠しいですね。 (8月1日 17時) (
レス) id: 6a9b81feac (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル - この小説また更新されますか？すっごく読んでて楽しかったのでまた続き読みたいです！私も刀鍛冶編のアニメ見ましたよ！むいくんかっこよかった！見るたびに月曜日の憂鬱がなくなってました！柱稽古のアニメ楽しみ！！ (8月1日 15時) (レス) id: 19e6b4c377 (このIDを非表示/違反報告)
ももちゃん(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年4月15日 20時) (レス) id: 6feda0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とっても面白かったです (2021年3月27日 20時) (レス) id: 7c0e9b4de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももちゃん | 作成日時：2020年7月6日 20時
