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その九、過去と片割れ ページ9
俺はこんなにバレーが好きなやつと他に出会ったことがない。
家が隣の佐伯A、何故かはわからないが一緒にやりたいと思い、バレーに誘った。
才能があるとは言えなかったが、誰よりもバレーというものに真剣だった。
そんなあいつのトスが好きだった
ちょうどいい速度、角度、タイミング
それは俺にだけではなかったと思う
練習や試合を重ねていく中でAは選手の性格、個性を把握していった
それが、すぐに出せた訳では無い
何度も何度も練習を重ね、1番のトスを作った
バレーをする時のAは、今自分がこの世で1番の幸せ者だと言うような顔をしていた
それを見るのが好きだった
だから、退部したと聞いた時、思わず問い詰めてしまった。
泣きそうな顔でごめんとだけ言うAにひどくムカついたが、何も言えなかった
Aがバレーを辞めたのは、俺のせいだ
退部扱いとなった同学年の元部員にAに何をしたのか全て聞いた
俺のせいだとひどく感じた
Aにどんな顔をして会えばいいのか、明日からどんなバレーをすればいいのか
俺はわからなくなった
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作者名:鳥屋 | 作成日時:2019年10月18日 17時