6話。 ページ7
扉の前で止まる私たち。
扉に向かって 正確には扉の中に向けて 髪の長い先生が声をかける。
「初校長、お時間よろしいでしょうか?
例の子供をつれてきました。」
扉が開き 中を見ると予想通りの彼がいた。やはり顔が良い。
顔がいい人しか居らん。パラダイスなのか?と少し現実逃避をしてしまう。
岬先生はドアの外にいるらしく、髪の長い先生、もとい 鳴海・L・杏樹先生しか一緒に入ってきていない。
私が少し離れたところの正面に立つと目の前の幼く見える男性 初校長が話し始めた。
「学園外でのアリス使用者は君か。」
…使用してないはずだ。使用の仕方もわからない。
漫画の蜜柑ちゃんのように念じればいいのか?
『いいえ』
「…これはどういう事だ?」
彼がそう言うとモニターに私が空からゆっくり落ちている映像が流れた。
使った記憶がない、しかし物的証拠である。どう考えても私が黒だ。
「…これでも違うと…?」
『……違くないです、私でした。』
ぼんやりと思い出されるのは要さんが喋っていた言葉。
万能のアリス…って奴を貰ったような。
この世界に来たんだ、なにもせずに過ごすなんて勿体無いことしない!!!
『……あの…この学園に入りたくて。』
「へえ…?
こちらで少し考えよう。とりあえず今は仮入学として受け入れる。クラスはそいつが担任のクラスでいいだろう。」
そいつ を探すために後ろを見るとさっきの先生だった。あぁ、そっか。クラスそこしかないわな。
『…はい。ありがとうございます。
失礼します。』
そう言って校長室を後にする。
『…えっと、そういう事の様なので制服を頂いても…?』
校長室から少し離れたところで振り返り、続いて部屋をでた鳴海先生に言う。
「あぁ、そうだね。岬先生、お願いします。」
「あぁ。…こっちだ。」
岬先生について行って到着したのは1階の更衣室。
部屋の前にいるから といって彼は外で待っててくれるらしい。
「はい、制服だよ。
…名前、聞いてもいいかな?」
一緒に中に入った彼は、私に制服を渡しながら名前を聞いてくる。
『…宮野 A。先生は?』
「ふふっ、今度はしっかり言ってくれたね。
僕は、鳴海・L・杏樹。よろしくね!」
初めて私に対して彼が笑った。
少し胸がときめいたけど顔が良いからですね。仕方がない。
『…よろしくお願いします!せーんせ。』
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楓薫(プロフ) - 皆様 > コメントありがとうございます。皆様のアドバイス、激励を糧に今後も更新して参ります。何卒、今後ともよろしくお願いします。 (2023年2月7日 2時) (レス) id: 550210080a (このIDを非表示/違反報告)
楓薫(プロフ) - Teke Raさん» こんばんは!わざわざ時間作ってまで読んでくださりありがとうございます!!感動で涙でそうです!w更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2017年7月26日 21時) (レス) id: 1aeda7d9fb (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - そうなんですね!最初から読みます!!更新楽しみにしてますね! (2017年7月26日 19時) (レス) id: 8ce3839a41 (このIDを非表示/違反報告)
楓薫(プロフ) - マリさん» はじめまして!気付くのが遅くなってしまい申し訳ございません! コメント、閲覧ありがとうございます!落ち希望をいただいたキャラとの関わりも増やして行きたいと思いますので今後とも宜しくお願いします!! (2016年10月23日 17時) (レス) id: 1aeda7d9fb (このIDを非表示/違反報告)
流風(プロフ) - 小説読みました!とても楽しいですね(((o(*゚▽゚*)o)))更新期待せしています!頑張ってください*\(^o^)/* (2015年8月26日 14時) (レス) id: 46dcb22892 (このIDを非表示/違反報告)
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