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2.《過保護》 ページ3
．
深夜の横浜の街にはもう慣れてしまった。
『はあ……。やっと横浜だ』
夜だからか、辺りは真っ暗でほぼ何も見えない。
『……………。』
＿＿私は、ﾞ中王区ﾞの人間だ。その真実は、決して誰にも変えられない。
それでも私は、後悔などしていないのだ。
逆に、ﾞ中王区ﾞというﾞ居場所ﾞを与えてくれて、とても 感謝している。
『…自分の気持ちが分かんないや』
＿＿もしかしたら、ﾞ碧棺左馬刻ﾞが原因なのかもしれない。
そんなふうに思ってしまうのは、どうしてだろうか。
『＿＿＿きっと、全て私が悪いのよ』
そう 一言呟いてから、私はとある建物の前で足を止めた。
すると、私に気が付いたのか、目の前に立っていた男が声をかけてくる。
「Aさんですね？！お待ちしておりました…‼‼……じ、実はですね………。」
『はぁ……、すぐに行くわ。そうじゃないと、彼が暴走するでしょうからね』
過保護というか何というか。
そこだけは、合歓に似ているんだな……。
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作者名：momoko | 作成日時：2021年12月12日 12時
