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番外編 令嬢の努力 (2) ページ12
特にグルッペンやオスマンは凄かった。
年単位で食べていなかった甘味を口にして涙を浮かべていたのだ。
それを見ていた他のヤツらは若干引いていた事を覚えている。
『マドレーヌ....喜んでもらえるかしら』
オーブンの中に並ぶそれを不安気に見つめていた。
珍しく弱気なAに「心配いらんで」と口を開く。
「クッキー、喜んで食べてたって言ったやん。
そんな弱気にならんでも大丈夫やで？」
「な？」と言うと、安心したように笑みを浮かべるA。
アイツらとこんな形になっても、つくづく義弟想いだな、と思う。
きっと、このマドレーヌを作ったのが自分の姉だとも知らずに、喜んで口に運ぶのだろう。
あのクッキーも、これもAによって作られた物だと知れば、驚きで開いた口が塞がらないのではないだろうか。
いつの間にか冷めていたマドレーヌを、Aはどこか楽しそうにひとつひとつラッピングしていた。
────いつか、この姉弟が笑い合える日は来るのだろうか
次回:第2話 令嬢の内装改革
続く (更新停止中)
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ほっとミルク(プロフ) - メチャクチャ面白くて好きです!ブラコンになるのもわかる(( 応援してます! (2022年7月30日 10時) (
レス) @page12 id: 9d1b5359f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2022年7月18日 16時
