人間なんかもう辞めた 35話 ページ39
ガン、と頭に強い衝撃が走る
それと同時に沈んでいた意識が一気に浮上した
A「？ここは？」
見回すと既視感のある...いや、既視感しかない造りの牢屋に居た
だが、ここは別の建物の牢屋だった
体を起こそうとするとある事に気が付いた
A「呪いがすぐそこまで来てる」
最後に見た時は肩の辺りまでだったのに、
今は腕まで進んでいる
それにしても皆は何処だろう？
それになんでこんなところに？
？マークを浮かべているとコツコツと足音が聞こえて来る
(数は...一人？随分と無防備だな)
知っている人だといいが、念の為警戒する
現れたのは見知らぬ青年だった
？「お初にお目にかかる。私はα国国王の
レイヴィルだ。これからよろしくな」
ん？これからよろしく？
どういう事だ？
A「あの、私は今起きたばかりで状況を何も把握していません。先程まで、私は我々国に居たはずですが...」
国王「あぁ、簡単に言うと君を拉致してきた」
へ？
A「拉致、ですか？」
国王「そうだ」
待ってホントに待って
拉致？
なんで私？
A「理由は？」
国王「君が特別な力を持っている、と知人から聞いてな。面白そうだから、我々国との戦争でぶつけてみようと思ってな」
そう言って国王は黒い笑みを浮かべる
A「私を兵器として扱うつもりなら今の内に退いた方が良いですよ」
...どうせ一日二日で尽きる命だ
今なら暴れても問題無いだろう
A「フフッ、国王様、遺言のご準備を」
どうせ後少しで尽きる命だから、彼らの元へ
帰るまでは大目に見てよ、神様
バキリと音がして拘束道具が割れる
国王「なっ！」
拘束道具の破片が国王に襲いかかる
私は返り血と断末魔なんか気にせずに歩き出す
A「来世ではお幸せに、国王様」
その姿は、人ではなかった
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
