お兄ちゃん 1２話 ページ14
その後は彼らに連れられて豪華な造りの部屋に案内された
最初からこの部屋に案内しろ！！
と叫びたかった
パタン、と扉が閉まって私一人の空間になる
A「はぁ、やっとゆっくり過ごせる」
思い切ってベットにダイブすると、
強ばっていた体がほぐされる
そう言えば...
さっきから気になっていた事がある
お気づきの方はいらっしゃるだろうか
そう、ゾムさんのナイフや木の棒が浮いた事だ
木の棒はともかく、ナイフについては更に違和感を持った
何故なら、ナイフはゾムさんの物なのに、
その刃はゾムさんとショッピさんに向いていた
まるで私を守る様に
いや、考え過ぎだよね
吸血鬼かぁ
正直な所私は元々吸血鬼が嫌いだ
人間の事なんか食料としてしか見ていない
事実なんだけどね
でもたった一人、私や村の人達を
一つの存在として見てくれた人がいた
今はもう名前すら思い出せない
薄情とか言うな！
それでも、彼が抱きしめてくれた時の
暖かさや温もりは覚えている
...気持ち悪いとか言うなよ
私は彼が大好きだった
彼は私の事を本物の妹の様に可愛がってくれた
A「会いたいよ、お兄ちゃん...」
鬱「お兄ちゃんって誰のこと？」
慌てて振り向くと大先生がベットに
腰掛けていた
心臓飛び出たかと思ったじゃんか
A「な、なんでここに」
鬱「ん？そこの扉から」
いや、扉から入るのは当たり前でしょ？
鬱「あ、気をつけてな、ゾムさんとかはそこのダクトとか窓から入ってくる時あるから」
...アイツらは一体どういう神経してんだ？
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
