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9話 焼けた村からの選択肢。どちらにする? ページ11

「いない!どうして?!」


焼け焦げた我が家を探しても父と母の亡骸は見つからなかった。

もしかしたら完全に焼けてしまったのかもしれない。


「見つかったか?」

「いいえ…」


グミアは焼け焦げた気の板を拾い上げ眺めていた。


「もしかしたら…ミクリアの親は生きているかもしれない。」


この言葉に私はグミアを見上げた。


「どういうこと…?」


「私が感じる死体の気配では…ミクリアの親の気配は感じられない…。だから、どこかで生きているかもしれない。」


グミアが言う
気配。


魔法を使えるグミアが言うのだから生きているかもしれない。


今はただグミアが頼りだ。


「ミクリア〜どうだった?」


ネルビスが焼け焦げた我が家に入ってきた。


「一応…生きているわ」

「一応…ね。ウチんとこは父だけタヒんでたわ。母は…見当たらないの。」


ネルビスは昔から父親が大嫌いで毎晩呪っていたらしい。


「これでようやく自由の身だわ〜。良かった良かった。」


ミユキが険しい顔でネルビスに語りかけた。


「全然良くないわ。我かナイリアン国に革命が起きたのよ?世の中が一変してしまうわ。」


グミアもそれに続けた。

「しかも革命を起こしたのは、アルカ。世の中は狂うどころか腐ってしまう。」


ネルビスは焼け焦げた地面に腰を下ろした。


「ミクリアはー…どうしたい?」


「何が?」


「ナイリアン国に行ってみるか、旅に出るか、どちらかの選択肢」


悩むべき選択肢だな。


ミユキはナイリアン国の長女である以上、一度戻らなければ気が済まないだろう。


このまま旅に出たら
金もない財産のない
途方に暮れた旅に
なってしまうかも
しれない…。


どちらかは決めた。


「決意したのかしら?」

ハミカが戻ってきた。
後ろには馬車がひかれていた。


「…ナイリアン国に行きます。ナイリアンに。」


ネルビスはただ普通にそれを聞いていた。

10話 まずは小鳥からよ。魔法ってこんなに難しいの?→←8話 魔法には生贄が必要。それって…。生贄は、とりあえず必要だ。


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笹原楓 - 面白いけど、ルカの扱いひどいと思います。ルカ、かわいそうだし、だれかと、恋仲にんあたらなーって。特に、がくぽとか (2016年5月12日 20時) (レス) id: 972dfa3b83 (このIDを非表示/違反報告)
健音モモカ(プロフ) - 南原龍児さん» (-^〇^-) (2012年8月2日 18時) (携帯から) (レス) id: 824d58baa7 (このIDを非表示/違反報告)
健音モモカ(プロフ) - 南原龍児さん» 顔文字可愛いよ(笑) (2012年8月2日 17時) (携帯から) (レス) id: 824d58baa7 (このIDを非表示/違反報告)
健音モモカ(プロフ) - 今木…どうかしたの…? (2012年7月30日 23時) (携帯から) (レス) id: 824d58baa7 (このIDを非表示/違反報告)
今木 - 健音モモカさん» そうか…ならいいんだ。 (2012年7月30日 20時) (レス) id: 6acdf23370 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:健音モモカ | 作成日時:2012年7月16日 19時

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